ほぼすべてのステージでトップタイムのメロン号
メロン号、いきなりのスーパーベスト! 10kmのSS1「三方ロング」で、メロン号は2番手に大きく差をつけるすさまじいタイムを叩き出したのだ。総合でも7番手に入って、なんと最高クラスのJN-4の半ばにまでも食い込んでいた。事前にセットアップに苦労していたメロン号だが、今日はセッティングもバッチリ合っている!
SS3 林の上Ⅰ(4.32km)
眞貝選手「このイベントにおける名物ステージが、ここ『林の上』。去年はここの中盤セクションで3速全開から180度スピンして、最下位転落というアクシデントを経験しました。とはいえ、ここの中盤ロングストレートから先の中高速セクションは、狭い道幅と痺れる高速コーナリングで、ある種の快感(?)が得られるステージでもあります。ここSS3でもクラス2位に4秒差のベスト獲得! ラリーの展開はこの時点で随分と楽になってきました」
警戒していたトヨタ86は、どうやらセッティングが合わずに苦戦しているようだ。今回のポイントと見ていた「浮岳」でも不発で、メロン号に約7秒もの差をつけられている。メロン号はSS4でインギングセリカ(曽根崇仁選手/桝谷知彦選手組)の後塵を拝したものの、その他はすべてベストタイムを奪う完璧な走りで、この日最初のサービスAに帰ってきた。
昨年はこのサービスAで大幅なセッティング変更に大わらわだったけど、今年は各部のチェックとフロントタイヤ2本の交換のみ。これでタイヤ使用本数は6本となり、今回のイベントの規定本数10本まで、4本分の余裕を持たせることができた。明日のデイ2では、4輪すべてを新品タイヤにしてアタックできる。万事が順調な試合展開だ。
SS(距離) | ステージタイム(トップ差) | クラス総合タイム(トップ差) |
---|---|---|
SS6/三方ロング IⅠ (10.00km) | 8:33.9(TOP) | 28:46.6(TOP) |
SS7/浮岳 III (2.96km) | 2:25.4(TOP) | 31:12.0(TOP) |
SS8/林の上 III (4.32km) | 3:24.2(TOP) | 34:36.2(TOP) |
SS9/浮岳 IV (2.96km) | 2:25.5(TOP) | 37:01.7(TOP) |
SS10/林の上 IV (4.32km) | 3:24.6(TOP) | 40:26.3(TOP) |
SS7 浮岳Ⅲ(2.96km)
眞貝選手「この浮岳ステージはスムース&ワイドで走りやすい一方、やや単調でリズムがつかみにくいレイアウトで、はっきり言って苦手です。もうちょっと下りがキツイとか、狭いとか、スピードが出るとか、そういうのであればいいんだけど……と、頭の中でボヤきながらのアタックではタイムも出ませんね」
サービスAをはさんだ午後のループでもメロン号の勢いは止まらず、こちらでは何と5本のステージすべてでベストタイム! デイ1最終のSS10を終えた時点で、2番手に約45秒のビハインドをつける完全な独走態勢だ。もちろん、マシンはノートラブル。クルーの調子も最高で、サービスパークで待つこちらも安心してネットのタイム速報を見守ることができる。
本日最後のサービスB。45分間のサービスタイムでも、やることはといえば各部のチェックくらいのもの。タイヤは明日朝の天候を見て、スタート前のサービスCでコンパウンドを決めることになり、今回は変更なし。そしてピカピカに磨き上げられたメロン号は、時間に十分な余裕を持ってオーバーナイトパルクフェルメへと旅立っていった。
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