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痛車でラリー! メロンインテ3年目は頂点への戦い 第4回

くす子ちゃんはおやすみ

メロン号、初戦の九州戦はパーフェクトで勝利!

2012年04月23日 18時00分更新

文● 中村信博 ●撮影/中島正義、うえのふみお

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誰も追いつけずトップのままDAY2に突入!

 4月8日、デイ2。この日の空も真っ青な快晴だ。午前7時9分にパルクフェルメを出たメロン号は、午前7時24分に本日最初の、そして今回のイベント最後となるサービスCに到着。昨日と変わりない穏やかな天候に、ドライ路面用のミドルコンパウンドタイヤが装着された。

早朝、パルクフェルメを出たメロン号のサービス到着を待つメカニックたち。すでに本日装着するタイヤが準備されている

 デイ1の結果から走行順の変更がおこなわれ、この日のメロン号はJN-4クラスに混じった10番手での走行になることが、オーガナイザーから発表されていた。デイ1の17番手から、なんと7つもジャンプアップしての走行だ。JN-3クラス先頭走者になって周りのタイムを見ながら走ることはできなくなったけど、じゅうぶんなマージンを稼いでいるから余程の事が無いかぎり負けることは無いだろう。

メロン号、到着。すぐにメカニックが取り付いてフレッシュタイヤに交換する。時間はわずか20分、その間にもクルー達は情報収集に余念がない

 問題は、この日もフルアタックを続けるのか否か。デイ1をトップで走りぬけたことでデイポイント3点を確保しているが(各デイごとの上位3位までに与えられるポイント)、今日もトップタイムだったなら、イベント優勝ポイント10点にデイポイント3+3点の、フルポイント16点を今回のイベントで獲得できる。この先シリーズがどう転ぶかわからないので、たとえ1点でも多くポイントは獲っておきたい。でも、無理をしてクラッシュしてしまったら元も子もない……。

 出した結論は「ひき続きフルアタック」。早い段階でライバルたちの戦意喪失を狙って、この日もトップスピードで駆け抜ける。ただし、今日はスリッピーな難ステージ「白木々場」が控えているので、ここは慎重に。ギャラリーステージ「肥前」は、距離が短いので走り負けたとしても1、2秒程度だろうし、スローダウンしてもOKという作戦だ。あとはクルーに任せて、こちらはフィニッシュを待つのみ!

SS(距離) ステージタイム(トップ差) クラス総合タイム(トップ差)
SS11/白木々場リバース I
(3.68km)
3:47.7(TOP)44:14.0(TOP)
SS12/三方ショート I
(6.64km)
5:38.8(TOP)49:52.8(TOP)
SS13/肥前 I
(1.40km)
0:57.0(+1.3)50:49.8(TOP)

SS13 肥前Ⅰ(1.40km)

眞貝選手「ギャラリーステージ『肥前』は短いコースですが、気を抜くと結構差がついちゃうし、レイアウト的にもリスクがやや高く、あまり楽な気持ちで臨めるステージではありません。ここSS13ではスタート直前にオフィシャルに制止され、5分ほど待った後でのスタート。そのスタート中止の原因は、途中で見えてくる青いのがそれです(笑)。

 ちなみに多くの観客がいる最初のグレーチング(溝蓋)を超えながらの左コーナーは、ラリーの展開を考えると、どちらかというと『攻めてはいけない』コーナーです。今回も我々は大変申し訳なーい、と思いながら超スローでクリアしました。皆さん、来年は是非ステージ中盤の右コーナー内側の山からご覧になってくださいね!」

 よしよし、SS11、12ともに連続ベストタイム。SS13で松本琢史選手/石川恭啓選手組ロータスエキシージにベストを奪われたが、序盤2本のタイムはその負け分を相殺して余りある。これなら安心してメロン号がゴールするのを待つことができるだろう。

「肥前」ギャラリーステージは今年も桜が満開。お花見がてらラリー観戦を楽しむ人もいるようで、気持ちのいい青空に桜色が本当に綺麗だ

SS(距離) ステージタイム(トップ差) クラス総合タイム(トップ差)
SS14/白木々場リバース II
(3.68km)
3:45.8(TOP)54:35.6(TOP)
SS15/三方ショート II
(6.64km)
5:40.8(TOP)1:00:16.4(TOP)
SS16/肥前 II
(1.40km)
0:57.5(+2.6)1:01:13.9(TOP)

SS14 白木々場リバース II(3.68km)

眞貝選手「このイベントの最恐ステージ『白木々場』は、他のステージとは全く性格が異なり、圧倒的にアベレージの低いクネクネ道。ドライバーのリズムが完全にかき乱される困ったステージです。1本目のSS10は、途中でハンドル回すのが追いつかなくなったりして、もう恥ずかしくてお見せできません(笑) 2本目のSS14は、SS10の反省をもとにリズムを切り替えて“ややクレバー”に走ったのだけど、イマイチでしたね」

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