超人気で品薄!? ニコン「D800」とキヤノン「EOS 5D Mark III」
2012年04月10日 12時00分更新
ISO感度は102400まで設定できる
しかもノイズは少なめ
前述の通り、撮像素子は有効画素数が約2230万画素となっており、フラッグシップ機であるEOS-1DXを抑え、キヤノンの現行機種の中では最大の画素数を持つことになる。ただし、従来機も約2110万画素と比較的高解像度だったため、スペック的にはそれほど大きい変更ではない。
映像処理エンジンは「DIGIC 5+」を採用。EOS-1DXでは同エンジンをデュアルで搭載するが、EOS 5D Mark IIIではシングル搭載となる。感度設定は常用でISO 100~25600まで設定可能。拡張機能をオンにすることでISO 50~102400まで設定できる。
感度別撮影サンプル
撮影サンプルを見てみると、やはり驚くほどノイズは少ない。ISO 3200までは普通に実用範囲といっていいだろう。ISO 6400でノイズが見られはじめ、ISO 12800では比較的ノイズは少ないがディテールの再現性が低下しはじめる。ISO 51200以降は偽色も多く見られ、細部の再現性がかなり落ちてしまう。
AFの強化は実用レベルで大きな進化
光学ファインダーは従来機の98%から100%になり、写る範囲すべてを確認できる。フォーカシングスクリーンは固定式になったが、グリッド表示が可能になった。
AF機能に関してはEOS-1DXと同等の「61点高密度レティクルAF」を採用。従来機の9点測距から大きく進化している。筆者は従来機のユーザーだが、AF関連の大幅なアップデートは本当にうれしい。
従来機は中央部に集中してAFポイントが配置されており、まるでAPS-Cサイズのカメラからそのまま移植したような印象だった。端のほうにAFを合わせたくてもポイントがない、といったことが多々あった。これが改善され、端のほうまでAF位置を指定することができるようになったのは実用度的に大幅機能アップと感じる。
連続でAF動作を行なう「コンティニュアスAF」の機能である「AIサーボAF」も、EOS-1DXと同じ「III」に進化。「被写体追従特性」「速度変化への追従性」「測距点乗り移り特性」を個別に調整できるほか、撮影パターンに応じて6つのプリセットが用意されるなど、スポーツシーンへの対応も強化されている。
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