容量1リットルのThinkCentre M92p/M92 Tinyなど超小型PCが登場
レノボ、ゴルフボール4個分の新筺体“Tiny”採用デスクトップ
2012年04月09日 13時00分更新
柔軟性の高いレイアウト、VESA対応でアームへの取り付けも
一方で本体には100mm角および75mm角のVESAマウントに対応したアダプターを同梱。ディスプレー背面に取り付けて机上のスペースを確保したり、幅広く販売されているモニターアームに取り付けて、自由なレイアウトで設置したりといった小型マシンならではの活用も可能だ。
ThinkCenterシリーズは、前進となる日本アイ・ビー・エム時代の2004年に、テニスボールを4個並べたのと同じ幅と高さしかないデスクトップとして「ThinkCentre S50 ultra small」をリリースした(関連記事)。これは2007年に登場した、容量4.5リットルの「ThinkCentre A61e Ultra Small」に発展(関連記事)。
ThinkPadシリーズの持つ“動く価値”と対比しながら、ゆとりのある操作感、大画面、セキュリティー性といった“動かない価値”を提案してきた。
今回の製品はこの日本IBM時代から継承してきた、超小型のパソコンというコンセプトをさらに推し進めたもので、サイズはゴルフボール4個分。この優れたスペースファクターはもちろんだが、同梱するACアダプターも65Wとモバイルノート並みとなっており、消費電力の低さに関しても十二分に配慮した製品となっている。
静穏性に関しては、ICE(Intelligent Cooling Engine)が新世代のICE2に進化。ファン自体の静穏化に取り組むとともに、低負荷時の駆動速度を最適化し、より低い動作音とした。同時に年末をメドに外部バッテリーなどのオプション提供も実施していく予定。急な停電の際にも作業中のファイルをバックアップし、安全な状態で休止状態に入るといった応急対応が可能になる。
Tinyを一見してすぐ分かる「コンパクトなマシンが出た」という感想はもちろん正しいが、吟味されたコンセプトにより、企業のニーズの深い部分に対応しうるポテンシャルを持っている製品であるのも見逃してはならない。
一方でこうした小型マシンにありがちな性能面での妥協もない。サイズだけ取ればこのクラスの製品も過去にまったくなかったわけではないが、他社がAtomやFusion APUを選択しているのに対して、本機はCore iシリーズが選べる。さらに上位モデルでは、vProを使った管理機能も備えるため、規模の大きい導入にも耐えうるマシンなのである。
スペックや発表会の詳細は別記事でも詳しく解説する。