このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第17回
切れ味鋭い大人の男のためのスマホ
カミソリのようなアメリカンスマホ「Motorola RAZR」をチェック
2012年04月03日 12時00分更新
ガッシリだけどスリムなRAZRを使い倒した
国内でもファンの多いアメリカの携帯電話メーカー、モトローラ・モビリティ。日本国内の展開も積極的で、昨年は評価の高いWiMAX搭載端末「MOTOROLA PHOTON ISW11M」(au)をリリースしたことも記憶に新しい。ただ、個人的な感想を言わせてもらえば、モトローラらしい「いい感じのバタくささ」がなかった。
しかし、2012年。ほどよくバタくさい端末がやってきた。「Motorola RAZR IS12M」(以下、RAZR)。「RAZR」の名前に覚えのある人もいると思うが、アメリカにて爆発的ヒットになった超薄型ケータイ(フィーチャーフォン)「RAZR」のブランドを冠している。もちろん、RAZRも極薄ながら堅牢、かつ快適な動作、そしてカミソリのようにシャープな使い勝手をウリにしている。今回はそんなモトローラのRAZRを細部までチェックいく。
アメリカンサイズで薄くて堅い
RAZRは、デザインで見ると人を選ぶ。ゴツくて大きい、いかにもアメリカンなデザインをしているので、「おおっ」と思って手に取るのは、男子ばかりだろう。それだけ個性的な雰囲気を醸し出しているのだ。
サイズは幅約69mm×高さ131mm×厚さ7.1~10.7mm、重量約127g。ほとんどが最薄部で本体上部がぽっこりとふくらんでいる。そういう意味では、GALAXY Sと同じようなデザインだ。最薄部7.1mmとなると強度面で不安を覚えるが、ボディーには同じ重さの鋼鉄の約5倍の強度を持つと言われる「KEVLAR」ファイバー素材、有機EL面には頑丈なガラスで有名なゴリラガラスを採用して、見た目以上の強度を誇っている。多少力んで握ったくらいでは、まったくボディーが歪む気配がなかったほど。また、ズボンの後ろポケットに入れたままうっかり着席してしまうケースでも、ディスプレーが悲しいことになることもない。思いっきり衝撃を加えると破損してしまうが(当たり前)、日常で起こりうるちょっとした衝撃にはしっかりと耐えてくれるだろう。
有機ELディスプレーは、4.3型のSuper AMOLED Advancedを採用。解像度は540×960ドット。良好な発色と太陽光下での視認性の高さが気に入った。ディスプレーサイズは4.3型と、スマホの中では大きい部類に属するが、ベゼルの両サイドは最小限に抑えられているため、思いのほか片手持ちでも端っこまで指が届きやすい。といっても、現在では4型以上がいいという大型サイズ派と、3.5~3.7型が日本人の手にジャストフィットするよ派というように、好みがわかれ始めているので、まずは店頭で触ってみることをオススメしたい。なお、筆者は3.5~3.7型が好きで、編集氏は大きいことはいいことなんですよ!(キリッ)派らしい。
本体上部だけがふくらんだ形状はユニークなだけでなく、持ったときちょうど人指し指が引っかかるため、滑落防止にもなっている。それもあってか、大型端末ながらホールド感の良さに驚く人も多いハズだ。Xperia arcを持ったことがあるのなら、そのときの感覚に近い。自然と持ち方が決まるといった具合だ。
こんなに薄いのにスペックはハイレベル
薄さと性能がバランスしたRAZR
それでは、スペックを見てみよう。OSはAndroid 2.3.6。CPUは1.2GHzのデュアルコア、メモリーはDDR2 1GB、内蔵ストレージは16GB(ユーザー領域11GB)と、2012年のAndroid端末の基本構成が用意されている。シングルコアで内蔵ストレージが少ない端末から乗り換えたのなら、もちろん不満は生まれないし、デュアルコア機からの機種変更でも満足を得られるだろう。
RAZRはバックパネルを開閉できないため、バッテリー交換はできないが、そのぶん、バッテリー容量は1780mAhと多めになっている。カタログスペックでは連続通話時間約580分、連続待受約240時間(Wi-Fi未使用時)だ。なお、パックパネルが取り外せないため、SIMカードとmicroSDカードのスロットは本体側面に用意されている。
通信機能だが、同社のPhotonはWiMAXに対応していたが、RAZRは非対応。3G通信のみでWIN HIGH SPEEDには対応していない。
この連載の記事
-
第476回
スマホ
ライカカメラらしい撮影がさらに磨かれた! 「LEITZ PHONE」が3になって再び登場 -
第475回
スマホ
ハッセルブラッドカメラを強化、フラグシップにふさわしい性能のカメラフォン「OnePlus 12」 -
第474回
スマホ
ロレックス風カメラデザインを取り入れたスマホ「realme 12 Pro+ 5G」は高級感あふれる仕上がり -
第473回
スマホ
スリムになったOPPOの主力スマホ「Reno11 Pro 5G」海外版を前モデルと比較レビュー -
第472回
スマホ
OPPOの最新フラグシップ「Find X7 Ultra」はデュアルペリスコの最強カメラスマホ -
第471回
スマホ
4万円以下折りたたみスマホ「Libero Flip」は折りたたみ入門機に最適だが対応バンドの問題も -
第470回
スマホ
背面ライトは健在! 手軽価格の「Nothing Phone (2a)」クイックレビュー -
第469回
スマホ
日本初上陸のnubiaの縦折りスマホ「nubia Flip 5G」レビュー! 安くて手軽に使える折りたたみ -
第468回
スマホ
ハイエンドAndroidタブ「OPPO Pad 2」はフル装備で使うと利便性が格段に向上する -
第467回
スマホ
「Galaxy S23 FE」は高性能を8万円台で実現したお財布にも優しいスマホ -
第466回
スマホ
Galaxy S24 UltraはGalaxy S23 Ultraからどう変わった?カメラや生成AI機能を比較した - この連載の一覧へ