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西田 宗千佳のBeyond the Mobile 第88回

インタビューとテストで確認するデルXPS 13の価値とは?

2012年03月30日 13時48分更新

文● 西田 宗千佳

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本体底面。シルバーのプレートがアクセントになっている。バッテリーは内蔵式でユーザーによる交換は想定していない

プレートを開けると、中にはWindowsのライセンスシールやサポートの際に必要な番号を記した印刷がある。美観重視としては正しい選択

 デザインの面で独自性が高いのも、XPS 13の注目点だ。薄さ重視のくさび形という点では、やはりMacBook Airのフォロワーといえるが、素材感や背面の仕上げ、全体的なたたずまいなどは、Ultrabookの中でも独自性が見えて好感触だ。裏面にはXPSのロゴがはいったプレートがあるが、これはWindowsのプロダクトキーや各種認証を隠す目的のもの。なくすわけにはいかないとすれば……という発想だろうが、美観重視としては正しい。

 他方で、薄さ重視なので端子類には制限が多い。ディスプレー出力(mini DisplayPort出力装備)やEthernetはアダプターによる対応となる。この点は個人向け市場を重視、ということなのだろう。

本体左側面。くさび形のボディー形状がわかる。端子類は左から電源コネクター、USB 2.0、ヘッドセット

本体右側面。中央から左にかけて、バッテリーステータスボタン、USB 3.0、mini DisplayPort出力

秋島「デザインの考え方も、個人向けと法人向けではずいぶん違うと考えています。Ultrabookとしてのデザインというより、『XPSとして』のデザイン、と考えています。XPSの利用者は、ある程度デザインにこだわりのあるライフスタイルの方と想定しているので。カーボン素材という部分も、やはり“強度”“軽さ”というイメージに直結しているので採用したものです」

秋島「日本人はノートパソコンを机に置く際もそっと置きますので、堅牢さでも曲げに対する強さに注目しますが、アメリカだと『ガツン』と置く人が多いので、その時の堅牢さを求められます。ですから、電車需要に響く日本人と、机に置く時を考えるアメリカ人、というイメージですね」

秋島「デザイン面は完全に薄さ重視です。コネクターを内蔵する形で設計すると厚くなってしまいますから。実際弊社でも、VGAアダプターについてはセットで売れている率が高いようです。弊社としては、USBによるドッキングステーションを訴求していきたいと考えています」

秋島「底面のプレートについては、Windowsの証紙を隠すというよりも、弊社サポート用のサービスタグ(1台1台を識別するためのコード)をどうするか、という点で考えたものです。いざという時に必要ですが、かといってどこに貼るのか? そこでプレートの下に隠してしまおう、ということになったのです」

天板はグレー系のパネルにシルバーのDELLロゴを配した、XPSシリーズ共通のデザイン

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