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「まるでロケ番組」のような行楽風景が撮れる進化した最新ビデオカメラたち 第3回

無線LAN内蔵ビデオカメラはスマホの「トモダチ」なのか!?

2012年03月07日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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撮ったその場でビデオ編集&アップロード!

撮ったその場でビデオ編集&アップロード!

スマホやタブレットに転送した動画を
そのまま編集してみたい!

 今までは撮影した動画を編集するには、PCやBDレコーダーへの転送が必要だった。だが、スマホやタブレットへ動画を転送できるとなると、これらの機器で手軽に編集を行ないたくなる。

 つまり、撮ったその場で手軽に編集し、現地からテレビの「ロケ番組」のようなビデオ作品を作って「YouTube」で公開したり、友人などと共有すれば、ちょっとした放送局ごっこができてしまうわけだ。

「video trimmer」の作業画面。下に円形に並んだサムネイルを指でくるくる回転させることでコマを選ぶ

「video trimmer」の作業画面。下に円形に並んだサムネイルを指でくるくる回転させることでコマを選ぶ

ウェブサービスなどの動画のアップロード上限を設定することで、(IN/OUT点を設定した時点で)それを超えている場合は警告してくれる

ウェブサービスなどの動画のアップロード上限を設定することで、(IN/OUT点を設定した時点で)それを超えている場合は警告してくれる

ファイルの書き出し設定。ちなみに「video connector」というビデオ結合アプリもあるが、残念ながらスマホ以外で撮影したデータには非対応のようだ

ファイルの書き出し設定。ちなみに「video connector」というビデオ結合アプリもあるが、残念ながらスマホ以外で撮影したデータには非対応のようだ

 このためには、スマホ/タブレット用のビデオ編集ソフトが必要になる。Androidスマホ用で簡単にカット編集ができるソフトというとソニーデジタルネットワークアプリケーションズの「video trimmer」(230円、Android 2.1以上に対応)がある。

 とても簡単に動画のトリミングが行なえるアプリで、動画を読み込むと画面下方にサムネイルが表示され、その中からIN点、OUT点を選んで中央の書き出しボタンをタップすることでファイル書き出しが行なわれる。

 サムネイルは円形に並んでおり、指でくるくる回すことでコマを選択できるという操作性が独特。もちろん動画サイトやSNSサービスへのアップロード機能も備えている。

 また、Androidスマホの場合、編集可能なソフトがプリインストールされている場合もある。例えば「REGZA Phone T-01C」には「メディアフォルダ」というアプリが初期導入されている。

REGZA Phoneの「メディアフォルダー」。動画のトリミングが可能だ

REGZA Phoneの「メディアフォルダー」。動画のトリミングが可能だ

 名前だけを聞くと、単なるメディア管理フォルダーのようだが、動画を表示するとトリミングと画像のアップロードが行なえるようになっている。最小限の機能ではあるが、簡単な編集ソフトとして十分使える。

iPadで高度な編集が行なえる「Avid Studio」

iPadで高度な編集が行なえる「Avid Studio」

 iPad用では「Avid Studio」(450円、iOS 5.0以降のiPad)がある。タイムラインを使った本格的な編集が可能で、トランジションやエフェクト、サウンドトラックの追加も行なえる。

 もちろん、作成した動画をFacebookなどに公開できるほか、作成中のプロジェクトをPC版Avid Studioに移行することもできる。

「iMovie」は定番的なビデオ編集アプリだが……

「iMovie」は定番的なビデオ編集アプリだが……

 なお、iPadやiPhone用の定番アプリといえば「iMovie」(450円、対応機種はiOS 5.0以降が導入されたiPhone 4、iPhone 4S、第4世代iPod touch、iPad 2)なのだが、このアプリは基本的に内蔵カメラで撮影した映像の編集に特化している。

 このようにビデオカメラから転送された映像を読み込めないアプリもあるので注意が必要だ。

スマホで無理に編集しなくても
カメラ側で簡単編集

キヤノンの「シナリオモード」。撮ったものを編集するのではなく、シナリオに沿って撮影していく、という機能だ

 タブレットならともかく、スマホの小さい画面でビデオ編集というのはつらいと考える人も多いだろう。その場合はビデオカメラ自体で編集してしまうのが手っ取り早いかもしれない。

 例えば、キヤノンのiVISには、「シナリオモード」というさまざまなテーマの短編ムービー作成をガイドしてくれる機能がある。

iVIS(左)やEverio(右)では、アニメーション効果を付加できる。例えばEverioでは、撮影した動画に動くハナメガネや周囲を飛び交うハートマークといったアニメオブジェクトを加えられる

 加えてタイトル用に画像に文字を描き込んだり、多彩なエフェクトを追加したりできる。こうした機能は、JVCケンウッドの「Everio」シリーズも備えており、最新モデルではさらに機能も向上している。

 撮影した動画をHDビデオカメラで編集し、ワイヤレス転送してYouTubeへ。スマホさえあればこのような流れでウェブ用動画を即座に公開できるのは魅力的だろう。

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