スマホやタブレットに転送した動画を
そのまま編集してみたい!
今までは撮影した動画を編集するには、PCやBDレコーダーへの転送が必要だった。だが、スマホやタブレットへ動画を転送できるとなると、これらの機器で手軽に編集を行ないたくなる。
つまり、撮ったその場で手軽に編集し、現地からテレビの「ロケ番組」のようなビデオ作品を作って「YouTube」で公開したり、友人などと共有すれば、ちょっとした放送局ごっこができてしまうわけだ。
このためには、スマホ/タブレット用のビデオ編集ソフトが必要になる。Androidスマホ用で簡単にカット編集ができるソフトというとソニーデジタルネットワークアプリケーションズの「video trimmer」(230円、Android 2.1以上に対応)がある。
とても簡単に動画のトリミングが行なえるアプリで、動画を読み込むと画面下方にサムネイルが表示され、その中からIN点、OUT点を選んで中央の書き出しボタンをタップすることでファイル書き出しが行なわれる。
サムネイルは円形に並んでおり、指でくるくる回すことでコマを選択できるという操作性が独特。もちろん動画サイトやSNSサービスへのアップロード機能も備えている。
また、Androidスマホの場合、編集可能なソフトがプリインストールされている場合もある。例えば「REGZA Phone T-01C」には「メディアフォルダ」というアプリが初期導入されている。
名前だけを聞くと、単なるメディア管理フォルダーのようだが、動画を表示するとトリミングと画像のアップロードが行なえるようになっている。最小限の機能ではあるが、簡単な編集ソフトとして十分使える。
iPad用では「Avid Studio」(450円、iOS 5.0以降のiPad)がある。タイムラインを使った本格的な編集が可能で、トランジションやエフェクト、サウンドトラックの追加も行なえる。
もちろん、作成した動画をFacebookなどに公開できるほか、作成中のプロジェクトをPC版Avid Studioに移行することもできる。
なお、iPadやiPhone用の定番アプリといえば「iMovie」(450円、対応機種はiOS 5.0以降が導入されたiPhone 4、iPhone 4S、第4世代iPod touch、iPad 2)なのだが、このアプリは基本的に内蔵カメラで撮影した映像の編集に特化している。
このようにビデオカメラから転送された映像を読み込めないアプリもあるので注意が必要だ。
スマホで無理に編集しなくても
カメラ側で簡単編集
タブレットならともかく、スマホの小さい画面でビデオ編集というのはつらいと考える人も多いだろう。その場合はビデオカメラ自体で編集してしまうのが手っ取り早いかもしれない。
例えば、キヤノンのiVISには、「シナリオモード」というさまざまなテーマの短編ムービー作成をガイドしてくれる機能がある。
加えてタイトル用に画像に文字を描き込んだり、多彩なエフェクトを追加したりできる。こうした機能は、JVCケンウッドの「Everio」シリーズも備えており、最新モデルではさらに機能も向上している。
撮影した動画をHDビデオカメラで編集し、ワイヤレス転送してYouTubeへ。スマホさえあればこのような流れでウェブ用動画を即座に公開できるのは魅力的だろう。
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