エムオーテックス、Metro風UI搭載の「LanScope Cat7」も提供へ
AzureでAndroid管理!行動管理に特化した「LanScope An」
2012年02月06日 09時00分更新
2月3日、エムオーテックスはIT資産管理・セキュリティ管理ソフトウェア「LanScope Cat7」、Android対応のモバイルマネージメントサービス「LanScope An」を発表した。
LanScope Cat7は、現行の「LanScope Cat6」のメジャーアップグレード版で、販売開始は4月23日。LanScope Anは、マイクロソフトのクラウドサービス「Windows Azure Platform」を使った新サービス。提供開始は5月予定となっている。
LanScope Cat7は、人(従業員)の行動を、
- 生産
- 効率
- セキュリティ
で管理できる、新しいレポート機能「サテライト」を搭載する。これまで提供してきたPC操作履歴の把握に加え、異なるPCや場所での操作履歴を集計し、ある従業員がいつ、どこで、何をしていたのかの把握が可能になる機能だ。サテライトのユーザーインターフェイスは、マイクロソフトの次期OS「Windows 8」に搭載される「Metro」UIと近似したデザインを採用する。内部では、HTML5とSilverlightの技術を使っているという。
LanScope Cat7では、ソフトウェア資産管理機能も強化。ソフトウェア購入時の契約ごとに管理責任部署を設定でき、ソフトウェアライセンスを契約単位で管理できる。ライセンスのアップグレードだけでなく、マイクロソフトのボリュームライセンスなどで使われることのあるダウングレードライセンスの管理も可能だ。
他に、XenAppなどのデスクトップ仮想化/アプリケーション仮想化にも対応。こうした仮想環境においても操作履歴が取得でき、ログオンユーザー単位での管理が可能になる。
価格の詳細は未定だが、基本機能はLanScope Cat6とほぼ同額、新機能である人の行動管理の利用にはオプション料金が発生するという。
一方のLanScope Anは、通話やアプリの利用状況、GPSによる位置情報などAndroid端末のすべてのログを管理するというモバイルデバイスマネジメント(MDM)だ。紛失時などに端末をロックするリモートロックや情報を消去するリモートワイプなどは搭載しておらず、こうした機能はセキュリティベンダーが提供するMDMツールに任せる戦略だという。
Windows Azure Platformを利用したクラウドサービスのため、自社内へのサーバー設置や運用管理は不要で、端末にクライアントモジュールをインストールするだけで利用できる。こちらも人の行動管理に優れており、位置情報と操作履歴を一元管理することで、一日の行動の分析、チームのマネージメントに活用できる。
LanScope Cat7との連携も可能で、社内の行動をLanScope Cat7で、外出先での行動をLanScope Anで管理することで、一日中どこにいてもモニタリングが可能になるという。
LanScope Anの価格は、1端末あたり月額500円以下を予定。セキュリティ機能を提供する他社のMDMとの併用が可能な料金を設定するという。
LanScope Anの販売は既存のパートナー経由に加え、Windows Azureのオンラインショップである「Windows Azure Marketplace」でも行なう。日本企業の海外拠点をターゲットに、世界26カ国での販売する予定だ。
