悪条件でも安定的な通信が可能
今回はいつものテザリングによる通信速度測定に加え、バッテリーの持ち具合も同時にテストしてみた。テザリング受信には、富士通のミニノートPC「FMV LOOX U/C40N(Atom Z530-1.6GHz)」を用い、計測はいずれも東京都23区内西部で行なっている。
速度測定結果
まずテザリング時の通信速度だが、通信状況が良好なビル屋上では下りで4Mbps近い速度が出ている。理論値(14Mbps)は次世代高速通信と比較すると見劣りするが、実効速度はなかなか優秀な部類の数値と言えるだろう。
上りも約1.2Mbpsが出ており、好条件下での速度は申し分ないレベルだ。注目したいのが、悪条件下での速度と通信確立性能だ。防音壁があり電波が入りにくい筆者マンションや、他社サービスでは繋がりにくかったビルの谷間でも問題なく接続するだけでなく、それなりの速度がキープできている。
フロアの中央付近といった電波が届きにくそうな場所での利用がメインの人でも、安心して使えるだろう。
連続テザリング時間は約4時間が目安
バッテリーのテストは、テザリング接続したPCのウェブブラウザーで、1分おきにASCII.jpのトップページをリロードさせ、バッテリーが100%から電源が切れるまでの時間を計測した。
GS02側の設定は省電力機能オフ、画面表示オフの状態にしている。ほとんどの時間を通信し続けるヘビーなテストだが、結果は276分(約4時間半)でカタログスペックよりも1時間ほど短くなった。
だが、テザリング可能な時間が4時間だと考えれば、毎日充電すれば電池切れはほぼ心配なし。利用頻度次第では2~3日おきの充電でも耐えうるレベルである。大容量バッテリーのタフネスさはなかなか魅力的なスペックだと言えるだろう。
通信速度を抑えてでも
バッテリー稼働時間を重視する人におススメ
サイズは一般的なスマートフォンとかわらないので、大容量バッテリー搭載によるデメリットはまったくない。多少通信速度を犠牲にしても、電池切れの不安を少しでも減らしたいという人には、お勧めしたいスマートフォンである。
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