boring bowling - すんzりヴぇrP
非常に緻密で手の込んだ構成にもかかわらず、とっつきやすいギターサウンド。マニアックさとポップっぽさが両立したすんzりヴぇrP(関連記事)らしい曲だ。またこの曲はLAで開かれたライブイベント「ANIME EXPO」のファンパネル“みらいのねいろ”でも公開されたもの。すんzりヴぇrPの代表曲「逆さまレインボー」は、ニコニコ動画から転載されたYouTubeで今や約3倍の再生数となっており、海外でも人気の高いPと言える。
社会主義★だーりんっ - パイパンP(aka ざにお)
タイトルや歌詞に反し、緻密かつ丁寧な音作りに定評のあるパイパンP(ざにお)によるボサノヴァ・ナンバー。音作りのクオリティーは確かで、聞いていて心地よく安心できる。なおパイパンPも参加するユニット「ZANEEDS」はドイツ/シンガポール/ロサンゼルスなど海外でも積極的に活動している。
iNSaNiTY - matt9five
海外のボカロP“matt9five”によるダークなダブステップサウンド。自動翻訳のような日本語が独特な世界観を際立たせ、硬質で不安感をあおる声を引き立てている。日本のVOCALOIDブームが海外まで届き、広まっていることを実感させられる1曲。
dirty deeds - yahiro
既存の枠組みから脱した楽曲がつくりやすいVOCALOIDならではの「架空言語」を用いた楽曲。VOCALOIDの架空言語には、英語と日本語の2つのライブラリを持つバイリンガルである巡音ルカが使われることが多い。幻想的な雰囲気が楽曲と合うことも巡音ルカが多く用いられることの原因であろう。“やひろ”はこの曲を含め、架空言語ルカシリーズを執筆時点で10曲作成している。幻想的な雰囲気に浸りたい人はマイリストを巡ろう。
FLOWER TAIL - yuukiss
「KAITO25人分を重ねた小ネタ満載」という民族調の楽曲。多層的なKAITOの歌声が、深い響きを持って澄み渡る。コメントを誘う間や掛け声、手拍子などが盛り込まれた非常にニコニコ動画らしい曲とも言える。この曲にも付けられている「VOCALOID民族調曲」タグは、主に海外の民族調的な楽曲に用いられるが、決まった国はなく、無国籍風のものも多い。決まった形式が少ない中でタグが付けられ、民族調楽曲をまとめたCDまで作られるのがVOCALOIDジャンルの面白いところだ。
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