2011年ニコニコ動画に登場した動画から、絶対見ておきたい名作・全50本を紹介する特集。VOCALOID、踊ってみた&MMDにつづく最終回では、ニコ動を発表の場にする技術屋集団・ニコニコ技術部を中心に、「つくってみた」からすごい動画を厳選紹介する。
「技術の無駄遣い」「才能の無駄遣い」とタグを付けられている通り、いずれも「そこまで高い技術力であえてそのネタ!?」と良い意味で驚き、その衝撃に笑ってしまう作品ばかり。ギークなものづくりに興味がわいたら、4月28~29日に開催されるニコ動公式フェス系イベント「ニコニコ超会議」内の「ニコつく2」も必ずチェックだ!
大学の研究室にミクさんを召喚してみた
今年も初音ミクというアイコンのもとに多くのエンジニアが集い、ニコニコ動画にさまざまな「謎の技術」を投下してきた。特に筆者が大好きなのは「投影してみた」(?)系のネタ。この動画もプロジェクターを使って初音ミクを三次元に「召還」している。その投影先が数百円の網戸というから驚きだ。ローコストなのにその場にいるようなリアルさを実現してる点が、まさに「枯れた技術の水平思考」といえる。同ジャンルでは、ASCII.jpでも取材した「Future Vision Projector」や、メガネなしで3Dを体験できる「fVisiOn」も要チェック。
【Skeletonics】「アームスーツ」っぽいもの作ってみた【完成版】
ロボットに乗ってみたい……!! 男子なら誰しも一度は抱いた夢を、趣味の一環として叶えてしまったのがこの動画だ。正確に言えば手足の動きを拡張するアームスーツ。人間が動力なので、高速移動したり、極端に重いものを持ったりはできないが、見た目のインパクトはアニメのロボットそのものだ。軽快に走り、ペットボトルロケットを飛ばすシーンを見てると胸が熱くなってくる。飽きのこない動画の構成も含め、投稿者である沖縄工業高等専門学校の3人に心からの拍手を送らざるを得ない。
