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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 第77回

業界は不況でも、音楽の未来は明るい!――楽器フェア2011

2011年11月12日 12時00分更新

文● 四本淑三

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TASCAMブランドによる
ニコ生やiPhone用のガジェットも

 TEACからは、小型ながら気の利いた製品が2点。1つはiPhone/iPod touch/iPad向けのマイク/ギターインターフェース「iXZ」。Dockコネクタではなく、イヤホン端子を利用するタイプで、GarageBandなどの入力装置として便利そうなディバイス。

 小さいながらXLR/フォーンのコンボ端子が付いているので、ギターやベース、コンデンサマイクも接続できる。単三電池2本を使って、ファントム電源にも対応。実売4980円で安いし、なにより見た目がかわいいのが良い。

iPhone/iPod touch/iPad向けのマイク/ギターインターフェース「iXZ」

 もうひとつは「US-125M」というミキサー付きのUSBオーディオインターフェイス。これの新しいところは「インターネットの生放送」への対応をうたっていること。個人でニコ生やUSTをやるのにちょうどいい機材だ。ミソは、PCの音声出力をストリーミング音声として送り出せる「ループバック」に対応していて、専用の音量調節用のつまみが付いている点。

 ニコ生やUSTを見ていて、BGMと喋りのバランスが悪かったり、Skypeの音声が全然聞こえなかったり……という番組は多い。ソフトだけでバランスを取るのは難しいところもあるので、直感的に操作できるミキサーがあると放送のクオリティーもぐっと上がる。マイク入力にはリミッターが付いているので、不意の大入力でリスナーを驚かせることもなし。生主さんはぜひご検討を。

Ustream、ニコニコ生放送に使えるUSBオーディオインターフェイス「US-125M」

壊れたのかと思うくらい畳めるギター

 持ち運びやすいように収納できる「トラベルギター」というジャンルは昔からあったが、こんな大胆な機構で小型化するものは初めて。以前からYouTubeの動画で話題だった「Voyage-air Guitar」が楽器フェアにお目見え。まず、その衝撃の機構を画像でどうぞ。

ネックの根元に付いているストラップピンを緩めると、

ネックの根元からボキッと折れるのだが、

ナット(弦を支える駒)に弦を通す仕組みで弦はバラけない

こうやってケースにしまい、

フタをするとこんな大きさに。バックパックとして背負って歩ける大きさで、自転車やバイクでの移動も苦にならない

アコギの他にソリッドタイプのエレキギターもある。ネックとボディのジョイント部は一見すると普通だが、

バックル状のレバーを引くと奥のロックピンが外れ、

こんな風にパックリと折れて、

こんなふうにケースに収まってしまう

 ネックをバッキリ折って畳むのに、ヒンジ部分の精度がよほどいいのか、再度ネックを起こしてストラップピンを止め直しても、チューニングはほとんど狂わない。ヒンジ部分はアメリカの義足メーカーが作っているということで、やはり精度にはかなりこだわっているようだ。それでもアコースティックが5万9800円から、エレキが9万5000円からというリーズナブルな設定で、これはちょっと欲しい。

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