セキュリティーソフト特集の2回目では、2012年度版の総合セキュリティーソフト「マカフィー トータルプロテクション2012」「ノートン インターネットセキュリティ2012」「ウイルスバスター2012 クラウド」の3製品をパソコンにインストールして、インストールや設定の手軽さ、検出機能の使いやすさをテストで検証してみた。各製品の特徴や新機能については、特集1回目を参照していただきたい。
なおテストに使用したのは、NECの「LaVie S LS150/FS」である。最新の製品ではあるが、あえてエントリーモデルを選択することで、CPU性能が低めの環境での動作状況を確認している。
LS150/FS の主な仕様 | |
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CPU | Pentium B950(2.1GHz) |
メモリー | 4GB |
グラフィックス | CPU内蔵 |
ディスプレー | 15.6型 1366×768ドット |
ストレージ | HDD 640GB(Cドライブが約515GB、Dドライブ約65.1GBに分割済み) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
OS | Windows 7 Home Premium SP1 64bit版 |
Windows エクスペリエンスインデックス | プロセッサー 5.9、メモリー 5.9、グラフィックス 4.6、ゲーム用グラフィックス 5.9、HDD 5.8 |
実売価格 | 11万5000円前後 |
テスト環境の構築は、以下のように実施した。試用機材にWindows Updateを適用後に、プリインストールアプリケーションから「Yahooツールバー」と「ウイルスバスター2011 クラウド」をアンインストール。ウェブブラウザーのツールバーのチェックのために「Firefox 7.0.1」と「Google Chrome 15」をインストールした環境をベースにし、テスト対象ソフトをインストールしている(各インストール前にベース環境をリストア)。
インストールは簡便で速いか?
インストールにかかる時間は速い方がいい。一方で、ユーザビリティーという面ではインストールを開始してからあれこれと途中で尋ねられて、キー入力やクリックが多いのは煩わしい。また、セキュリティーソフトは常に最新データが必要だが、インストールが終わってから延々アップデートが続くのも困る。まずはこの辺をチェックしてみた。
なお、以下に記載した計測時間には、キー入力を要求する部分でストップウォッチを止めて計測しているので、実際には記載しているよりも長い時間が経過している。人的要素を排した数字として受け取ってほしい。
また、テストはインターネット接続がされていることを前提としている。防護する前に接続する是非もあるが、現在は「Nimda」や「Sasser」のようなワームの蔓延はないだろうし、Windows Updateもインターネットを介しているので、インターネット接続をしないでインストールと言うのは考えにくいと判断した。
さて単純に「インストールが速い!」という点では、「ノートン インターネットセキュリティ2012」が速かった(ディスク挿入から登録作業開始まで2分28秒ほど)。これはWindows標準のインストーラーが遅いという理由で、独自インストーラーをいち早く採用した結果だ。シマンテックは発表会でもここ数年、「インストール時間が前年版よりも速い!」と強調している。
とはいうものの、インストール後に3回の再起動を含むアップデートを必要としたので、トータルのインストール時間は13分29秒ほどかかっている。再起動を3回もするとその時間も無視できないが、テスト機の起動は速い方だ。
インターネットセキュリティ2012はキー入力は少なく、最初に利用許諾とシリアル入力があり、インストール終了後に自動アクティベートされる。必要ならばその後アカウントの作成があるが、これは後日行なうことも可能だ。
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