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軽い「ノートンインターネットセキュリティ2012」を是非使ってほしい!

2011年10月28日 12時00分更新

文● 近江忠

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 9月13日、シマンテックはセキュリティソフト「ノートン インターネットセキュリティ2012」を発表した(関連記事)。強固なセキュリティを提供することで定評のある同ソフトであるが、今回の製品は今まで以上に軽い動作を実現したという。頑強なセキュリティと軽快な動作という、ユーザーにとっては願ってもない形になっているのだが、一体これはどのように実現したのか。同社の鴇田宣一氏にうかがった。

iOSやWindows Phone7.5への対応も考えている

シェアードエンジニアリングサービス コンテンツサービスグループ コミュニティスペシャリスト 鴇田 宣一氏

――3月にモバイル向けの製品を出されました。で、今回PC向けの製品を出されました。それを包括したような製品を出される予定はないのでしょうか? こういったスマートフォンを持っている人というのは、当然PCも所有している可能性が高い。両方を1回の購入で、複数クライアントを管理ができるようなサービスの提供は必須だと思われます。

鴇田:将来的にはそういった統合されたライセンス形態というのは考えています。ただ、3月にスマートフォン向けの製品「ノートンモバイルセキュリティ」を出しました。その時点でたとえば「ノートン インターネット セキュリティ 2011」を持っていて、残り半年あるという人が多々いるわけです。1年間のサブスクリプションということで、それを一緒にして買うというのは非常に楽なのかもしれませんが、無駄になってしまう部分も発生しているというのが考えられるので、これがなるべく同一に提供できるようなタイミングというものを考えている状況です。

――2013あたりでそういう機能が付くと考えればいいのでしょうか?

鴇田:(笑)。まあ、来年の話をすると鬼が笑うといいますから。

――ちなみにモバイルセキュリティは相当売れたようですけど。

鴇田:ありがとうございます(笑)

――他社さんもセキュリティソフトの新製品を出されるわけですが、やっぱりモバイル向けの製品も出してきています。どこも言うのが「シマンテックさんが成功したからウチもやります」と(笑)ということなのですが、そのあたり追われる側としてはどのようにお考えですか?

鴇田:製品については追う、追われるというのはあまり意識しないで、粛々と私達はできることを提供しているような状況です。ちょっと前まではAndroid OSの進歩が速く、もう四半期ごとにアップデートされるような状況でした。今はちょっと落ち着いていますが、デバイスもドンドン新しいものが出てきますし、ガラスマという日本特有のスマホが出るようになっている状況です。

“ノートン ID セーフ”は、ウェブサイトのユーザー名とパスワードをセキュリティで保護、記憶、自動的に入力し、ネット犯罪者による情報の窃盗を防止する

 パソコンですと1年に1回新しいものを投入すればいいという流れになっているのですけど、Android向けの製品はもっと早いタームで投入していかなければならないようになっていますので、弊社としてはなるべく早い段階でクオリティアップしたものを投入していこうという形で開発も進めています。

――例えばAndroid中心にやられているわけですが、iOSとかWindows Phone 7.5とか、そちらの方に幅を広げようという考えはまだないですか?

鴇田:そちらの方も当然のことながら考えています。iOSだったり、Windows Phone 7.5というのは市場の動向を見ながらですね。iOSはかなり進んでいます。やはりデバイスごとにセキュリティは必要だと感じていますので、そこはなんとしてでも投入していきたいところではありますので。今はまだまだ皆さんにご紹介できる状況ではないですが。

表示画面(画面左)は、拡張表示(画面右)することでセキュリティーの項目を詳細に設定することができる

――すべてのデバイスにセキュリティを提供するという「Norton Everywhere構想」を実現するには、そういったところを全部カバーしなければならないというところがありますよね。1つ考えられるのはルーターの中にセキュリティ製品を入れてしまうということです。要は世の中のネットワーク製品はルーターにつながっているわけですが、家庭だったら家庭用ルーターの中に製品が入っていて、アップデートも随時やってくれて、プロバイダからお金を引き落としてもらえばユーザーは楽だと思います。「Norton Everywhere構想」を実現するためにはソフトを1つずつ作っていくよりも、どこかルーターメーカーと組むのがベストなのかなと思うのですが。

鴇田:考え方として、従来型のウイルスとかマルウェアとかでしたら、ルーターでパケットをチェックして止めるというのは有効な手段だと思いますし、事実企業ではゲートウェイのレイヤーでやっていますので、それで止められる部分もあります。しかし企業はそれで実際に防止しているのかというとそうではなくて、例えばフィッシング詐欺とかはルーターでは止めようがありません。情報漏洩系になると、USB経由で情報漏洩してしまうため、なかなかルーター上で止めることが難しかったりします。すると自然とエンドポイント、つまり個別端末で対応していくというのが一番セキュリティ上は高いのではないのかと考えます。

――入り口としては大きなところですけど、出口としてはいろいろあるわけですからね。なるほど。

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