給電口は左右にあり
普通充電と急速充電ができる
i-MiEV独特の外観として目立つのは、左右のリアフェンダーにある給電口だ。助手席側は急速充電用のコネクターとなっていて、運転席側は普通充電用のコネクターになっている。コクピットには、それぞれオープナーがあり、ステアリング下では普通充電、座席下では急速充電のフタが開くようになっている。
いずれのコネクターも日本電動車両規格に対応したもので、国内の急速充電スタンドや家庭用の充電器には互換性があるので安心だ。充電スタンドが付近にない場合は、たとえi-MiEVでも日産のディーラーなどに駆け込めば充電ができるということだ。
普通充電にかかる時間は、バッテリー残量警告灯が点灯した状態からフル充電まででおよそ7時間(200V時)、急速充電の場合は同状態から80%充電するのに30分かかる。なお100Vのコンセントからも普通充電できるが、およそ14時間かかるのであまり実用的とは言えないだろう。最近のエアコンは200Vを採用しているものが多く、多くの世帯ではコンセントの増設工事を行なうだけでいい。もし100Vしか引いていない場合は引き込みの工事も必要になってくる。
コラム:急速充電スタンドの普及率
EVでロングドライブするには、急速充電スタンドが欠かせない。CHAdeMOというEVの急速充電を標準化する団体の調べによれば、2011年10月18日現在で一般利用者が使える(企業専用の充電器を除く)充電スタンドは全国で539箇所ある。一見多いように思えるが、地域による温度差がかなりあり、次のグラフのようになっている。
圧倒的に筆者の住む神奈川県が多く、確かに近所のアチコチでスタンドを見つけた。2位は東京都でまあ、頷けるといった感じだ。3位には北海道が入っているが面積が広いため、25ステーションで足りるのかと思い、各都道府県の面積をスタンドの数で割ってみた。つまり1つのステーションがカバーする円状の範囲(半径km)だ。
こうしてみると一目瞭然。ステーションがひとつしかない奈良県は北海道なみに1つのステーションでカバーするエリアが広く、最短の直線距離で70kmも走らないと急速充電スタンドにたどり着けない。フル充電でドライブを始めたならいいが、バッテリー残量が半分で出かけると少し心細さが残るだろう。左側の方面にロングドライブする場合は、急速充電する場所をあらかじめ旅行の工程に入れておく必要がありそうだ。
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