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大河原克行が斬る「日本のIT業界」 第26回

富士通が「出雲モデル」「伊達モデル」を打ち出したこだわりとは

2011年10月11日 09時00分更新

文● 大河原克行

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 富士通が国内生産するブランドにご当地ブランドが登場する。

 2011年秋冬モデルから、ノートPCの生産拠点である島根富士通(島根県出雲市)で生産する製品を「出雲モデル」として、デスクトップPCの生産拠点である富士通アイソテック(福島県伊達市)で生産する製品を「伊達モデル」として、それぞれプロモーション展開する。

島根県出雲市の島根富士通

福島県伊達市の富士通アイソテック

 これまでにも、ご当地モデルともいえるプロモーションは、液晶テレビでシャープが展開する「亀山モデル」が有名であり、PC業界では、日本ヒューレット・パッカードが、東京・昭島で生産するPCを「MADE IN TOKYO」としてプロモーションしている例がある。

MADE IN TOKYOを打ち出す東京・昭島の日本ヒューレット・パッカードの昭島工場

 国内では、NECパーソナルコンピュータ(山形県米沢市)やパナソニック(兵庫県神戸市)、ソニー(長野県安曇野市)、マウスコンピュータ(長野県飯山市)などが国内生産拠点を持ってPC事業を展開しており、ソニーでは生産拠点を「VAIOの里」と呼ぶなど、国内生産ならではの特色を訴求している。

2011年7月からNECパーソナルコンピュータに社名変更した米沢事業場

ソニーは、安曇野市内の生産拠点を「VAIOの里」と呼ぶ

兵庫県神戸市のはパナソニック神戸工場。国内生産ならではのLet'snoteがここで生まれる

マウスコンピュータの長野県飯山市の生産拠点。かつてはイーヤマブランドのディスプレーなどが生産されていた

 富士通では、島根、福島で生産するPCについて、これまでは「MADE IN JAPAN」として、国内生産による高品質や、企業向けPCを中心とした柔軟なカスタマイズ対応を打ち出してきたが、この秋冬モデルからは、出雲、伊達という生産地の地名を冠とした訴求を行うことになる。

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