auが発表した2011年秋冬モデルのスマホは全6機種。そのうち4機種がWiMAX対応で、それによる回線速度をアピールするラインアップとなった。国内メーカー製ハイエンド端末を中心に、4機種のWiMAXスマホを写真とともに見ていこう。
全部入り&ハイエンドの最強モデルはコレ
富士通「ARROWS Z ISW11F」
富士通の「ARROWS」ブランドを冠する端末は、タブレット端末でドコモが発表済みだが、スマホでは全キャリアを通じ初登場となる。カラバリは、富士通のスマホで最多の4色。いわゆる全部入り端末だが、重さは約131g、ボディーは10.1mmと薄く、手に持つと見た目よりも、かなり軽く感じる。
なお今後、同社のスマホやタブレットは「ARROWS」ブランドで統一し、現行の「REGZA Phone」は収束の方向のようだ。ちなみに機種名は「アローズ ズィー」と発音する。
液晶サイズは4.3型と大きく、解像度はスマホ最高の720×1280ドット。ブラウザーでPCサイトを表示し、その範囲をiPhoneと比較したところ、ISW11Fのほうが縦に約2倍ほど広く、一覧性が高かった。本体を横向きにするとほとんどのPCサイトを横スクロールなしで閲覧できる。文字を最大まで拡大しても、輪郭は滑らかで読みやすい。なおCPUは1.2GHzのデュアルコアだが、発表会当日の完成度は60%程度とのことでズームは少々カクカクしていた。これは今後に期待だろう。
カメラはスマホ最高クラスの1310万画素CMOS。静止画撮影はもちろん、1080pの本格的なフルハイビジョン動画を撮影できる。撮影した映像は、市販のHDMIケーブルを接続することで、大画面テレビなどに720pで出力し、視聴できる。ちなみに秋冬モデルのスマホはAQUOS PHONEをのぞき、すべてインカメラを搭載する。
WiMAXやWi-Fiの切り替えは、上部通知パネルから2アクションですばやくできる。Wi-Fiテザリングは同時に最大5台まで接続できる。テザリングのオンオフはウィジェットでなく、本体の設定から行なう。
バッテリーパックの容量は1460mAhと、デュアルコア端末としては少なめで不安が残る。しかし、独自の「エコモード」を搭載し、バッテリー残量が何%になったら自動的にエコモードに切り替えるかを細かく選択できるようになっている。
オプションの充電台は3000円以下を予定。色は白のみ。富士通東芝製Androidスマホであれば、本体サイズに関係なくどの機種でも利用できるよう、スマホを乗せるとバネ式のアームが両サイドを固定する構造なのがおもしろい。
地味に便利なのが「カスタマイズキー」。ロック画面を解除せずに、下部両端のアイコンを押すことで、指定した機能を呼び出せる。ホーム画面でショートカットにできる機能なら、カメラやメモなど最大2個まで設定できる。
またスマホでは珍しくFMトランスミッターを搭載する。ISW11Fで再生中の音楽を、クルマや自宅のFMラジオにワイヤレスで飛ばして楽しめる。FMトランスミッターはユーザーからの要望が多く、今回の採用を決定したという。
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