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痛車でラリー! メロンブックスインテ2年目の挑戦 第4回

大荒れの久万高原! メロンインテはリタイヤに

2011年05月20日 21時00分更新

文● 中村信博 ●写真/中島正義、MRCサポーターズ

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 前日までにレッキ(事前試走)を終えた選手によると、今回使われるステージは全般的に中低速コーナーが連続して現われるため、ドライバーのスタミナが試されるコースで、しかも路面にはギャップが頻発してマシンに対する負担も大きいという。今年初のグラベルイベントとしてはハードルが高そうだが、それゆえにオフシーズンの成果がハッキリと表われるコースだとも言える。12時14分、ゼッケン15「メロンブックスDUNLOPテインBRIGインテグラ」、スタート!

いつもの通りめろんちゃんズに見送られて、メロン号スタート。無事に帰ってきてくれ!

ゼッケン22、CJRTエースが駆るくす子1号車も旅立っていった

そしてゼッケン24のくす子2号車も長い旅路へ。両車の見分け方はバンパーとサイドに貼られたタイヤメーカーのステッカーのみ……何か、パッと見でわかる違いを作ったほうがいいんじゃない、松井監督?

SS(距離) ステージタイム(トップ差) クラス総合タイム(トップ差)
SS1/イワタケI
(3.28km)
3:45.7(+6.1)3:45.7(+6.1)
SS2/安田I
(6.35km)
7:52.0(+15.0)11:37.7(+14.1)
SS3/スキー場I
(1.21km)
1:24.0(+2.3)13:01.7(+14.1)

※SS速報サイトより。確定タイムより若干の誤差あり。

 オフシーズンのグラベル対策の成果が試される、SS1。筆者としては、今回のラリーでは5~6番時計あたりをコンスタントに刻んでいくものと思っていた。これはSRS金子社長の予測ともピタリと一致していて、最終的なイベント成績としては6位入賞あたりを狙えれば上出来。それがチームの統一見解だった。

 ところが、SS1からいきなりの4番時計を奪取! 続くSS2、3も好走し、メロン号は今回のイベント最初のサービスAに、われわれの予想を上回る4番手で戻ってきたのである。しかも、3位浮上を狙えるタイム差で、だ。冬場のグラベル特訓とメロン号の改修が、ともに大成功だった証だ!

 しかし眞貝選手としては、このセクション1で思った通りのドライビングができなかったらしく、サービスに帰ってきたあとも浮かない顔。

眞貝選手「SS1では、冬の間行ってきたドライビングのトレーニング、そしてマシンのセットアップの結果が初めて明らかにされるということで、内心は不安9割、期待1割、という感じでしたね。走り終わった後の感触も決して良くなくて、これでビリだったらマジでまずいことになるなぁ、と思っていましたが、結果としてはトップからキロ1秒遅れの4番手タイムということで、とりあえずの体裁は保ったかな、というSSでした」

 だけど、自分のドライビングに納得がいかないなんて、今までのグラベルイベントではなかったこと。それだけマシンが横方向に動き出すほどにスピードも乗っていて、それを積極的に操ろうとしているからこそ出てくる感想なのだ。眞貝選手もメロン号も、昨シーズンと較べて確実に進化している!

メロン号、サービスAに帰還。各部チェックの上でタイヤを前後ローテーション。デイ1ではあまりタイヤを使わず、ロングステージが続く明日に備える作戦だ

このステージから、ファンの方の協力によるライブ配信用のXperiaが装着された。だが、ステージのほとんどがエリア外で、今回はまともな映像をお届けできなかった……

東日本大震災の被災者へのメッセージとして、JRCアソシエーション(JRCA)が提供した「がんばろう日本」のステッカーが各車に貼り付けられていた

サービスアウトの時刻が迫ってきた。デイ1後半ステージに向けてマシンに乗り込む眞貝選手だが、その表情はどことなく固い……

SS(距離) ステージタイム(トップ差) クラス総合タイム(トップ差)
SS4/イワタケII
(3.28km)
3:43.8(+4.8)16:45.5(+15.1)
SS5/安田II
(6.35km)
7:42.0(+3.3)24:27.5(+13.5)
SS6/スキー場II
(1.21km)
1:24.1(+1.5)25:51.6(+15.6)

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