デジタル機器を“仕事の道具”として活用する層に対して、タブレットが注目され始めている。タブレット端末の直感的な操作感とリッチコンテンツの閲覧もこなせる表現能力の高さが再評価されている形だ(関連記事)。
話題の中心にあるのは、第2世代機が登場したばかりのiPadやAndroidタブレット。だがこうしたスマートフォンの画面を大型化するアプローチよりずっと以前から存在したのが、Windowsパソコンにタッチパネルを搭載し、利便性を高めた製品だ。このうちキーボードを廃し、板状の本体にしたのが「ピュアタブレット」や「スレートPC」などと呼ばれる製品だ。
タブレット人気に後押しされる形で、この分野の製品も爆発的に増加している。国内ではオンキヨーのほか、エイサーやASUSが相次いで個人向け製品を発表。富士通も企業・ビジネスコンシューマーに向けた特徴ある製品を発表している。海外ではHPやレノボなども積極的な取り組みを見せているメーカーだ。
Windows 7の出荷数は全世界ですでに7000万台を超え、7500万台に迫る勢いだ(ともにインストールベース)。スレートPCのウリのひとつはその機能をフルに活用できる点にある。スレートPCでマイクロソフトは何を目指していくのか? ここでは日本マイクロソフトコマーシャルWindows本部 エグゼクティブ プロダクト マネージャーの竹内 洋平氏のお話しを交えながら、スレートPCの現状について整理する。