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日本HP、690gの法人向けスレートPC HP Slate 2を発表

2011年11月29日 14時50分更新

文● ASCII.jp編集部

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HP Slate 2 Tablet PC

 日本ヒューレット・パッカード(以下HP)は29日、法人向けのWindows 7搭載スレートPC「HP Slate 2 Tablet PC」を発表した。

 コンシューマー分野でのタブレット端末の普及を受けて、ビジネスシーンでもタブレット端末を利用しようという気運は高まっている。一方でコンシューマー用途を前提としたタブレット端末の場合、セキュリティー面での機能不足から来る情報漏洩への不安や、既存のWindowsパソコンベースの企業システムに組み込む際の運用コストの増大を不安視する企業もある。HPはWindowsベースのスレートPCが、こうした不安を解消しながら、タブレット端末をビジネス用途で利用できる適切なソリューションであるとしている。

 HP Slate 2は重さ約690gのタブレット型軽量ボディーに、8.9型/1024×600ドットのワイドディスプレーとAtom Z670(1.50GHz)を搭載。OSにはWindows 7 Professional SP1(32bit)を採用して、法人向けに特化した製品となっている。法人向けパソコンとして求められるセキュリティー機能を重視。パソコンでは当然のBIOSパスワード機能のほか、内蔵のTPM 1.2対応チップと連携してファイルやフォルダー単位での暗号化を行なう、独自のセキュリティー機能「Embedded Security for HP ProtectTools」を搭載する。

8.9型ワイドという耳慣れないサイズだが、一般的な10インチ級タブレットと比べて、携帯性に優れるとしている

HPのビジネス向けノートパソコンでつちかわれたセキュリティー機能から、スレートPCに必要なものを取り入れてビジネスニーズに応えている

 また盗難・紛失対策として、端末の所在地追跡やリモートでのデータ消去を行なう「Computrace for HP ProtectTools」といった機能も備える。盗難・紛失端末のデータ消去や捜索などは、加Absolute Software社のソリューションを利用する有料のサービスとして用意される。

付属のスタイラスにてペン入力も可能。書き味は良好

 ディスプレーはLEDバックライトを採用し、高い視認性を実現。ディスプレーのタッチパネルは指でのマルチタッチだけでなく、ペンでの入力にも対応し、例えばサインの入力などに活用できるとしている。また、ソフトウェアキーボードでの入力の際に、スワイプ操作による文字入力を可能とする「Swype virtualキーボード」を備える。

 製品ラインナップは2種類あり、Wi-Fi(IEEE 802.11a/b/g/n対応)モデルと、Wi-Fi+3Gモデルの2機種が用意される(SIMロックフリー、SIMは付属せず)。通信機能以外のハードウェアは同等で、メモリーは2GB、ストレージは64GB SSDを内蔵する。またUSB 2.0ポートをひとつと、SDメモリーカードスロットも備える。アウト側300万画素、イン側VGA相当のウェブカメラも搭載する。

背面には300万画素のウェブカメラを装備

 本体サイズは幅234×奥行き150×高さ15mm。重さは約690gで、バッテリー駆動時間は最大約6.7時間。本体には「HP Slateデジタルペン」と専用ケース、ACアダプターなどが付属する。

 また別売りオプションとして、USB 2.0ポートに接続して使うUSB Ethernetアダプター(2310円)や、専用の「HP Slateドッキングステーション」(HDMI出力端子搭載、6300円)などが用意される。

別売りドック「HP Slateドッキングステーション」。背面にUSB×2やHDMI出力端子を備える

 価格と発売時期は、Wi-Fiモデルが6万9300円で2012年1月上旬の発売予定。Wi-Fi+3Gモデルが7万2450円で2012年2月上旬の発売予定。

通常なら背面にあるWindowsのライセンスシールは、なんと側面に収納されたスリップの上に貼られている

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