Lenovo Ideaシリーズ大研究 第71回
熱管理ユーティリティ、高速起動の自動化ソフトを解説
Win 7が高速起動! レノボ「Enhanced Experience 2.0」
2011年05月20日 11時00分更新
ここではIdeaPad Z570などに搭載されている管理ユーティリティーから「熱管理」「Lenovo Energy Management Software 6.0」に加え、高速起動を実現する「Lenovo Enhanced Experience 2.0 for Windows 7」「Lenovo EE Boot Optimizer」を紹介する。
「IdeaPad Z570」内部の温度を制御できる
「熱管理」ユーティリティ
ノートPCを使っていると、意外にうるさいと感じることがある。内部の機器が発する熱を放出するためにファンが猛烈に回り、熱風を吹き出している音だ。熱がこもると内部の機器が正常に動作しなくなる可能性があるほか、最悪の場合損傷しかねないため、これはある程度仕方がないことなのだ。
ただ、たとえば会議中や図書館など、「今この時、この場所では静かにしてほしい」と思うことはないだろうか。あるいは暑い部屋の中なら、「多少うるさくなっても排熱を優先したい」と考える人もいるかもしれない。特にこの夏は、オフィス/家庭の冷房が例年以上に控えめになると予想されるため、PC内部の温度をこまめにコントロールしたいという人は少なくないはずだ。
そうした時に使いたいのが、「IdeaPad Z570」(10242HJ)の「熱管理」ユーティリティだ。キーボード上部にあるボタンのうち、右端に配置されている月と星が描かれているボタンに触れると、ディスプレーに4つのメニューが表示される。ボタンに繰り返し触れるとフォーカスが順に移動し、目的の位置でしばらく待つか、Enterキーを押すと実行される。
普段は「標準」で問題ないが、特別に静かに使いたい時には「超静音」にすればいい。また部屋が暑い場合や、IdeaPad Z570の内部に熱がこもっているように感じる場合には、「効率的な熱放散」を選ぼう。
最後に残った「ほこり除去」は、IdeaPad Z570の排気口についたホコリや、内部に吸い込んでしまったホコリを吹き飛ばすというものだ。これを選択すると、数秒間ファンが高速回転し、いったんおさまってから改めて高速回転するという動作が繰り返される。見えている場所のホコリなら手で取るか掃除機で吸い込むほうが早いだろうが、うまくとれない時には実行してみよう。定期メンテナンスとして時折行なうと、IdeaPad Z570の内部をきれいな状態に保てるはずだ。
起動時間を高速化する「Enhanced Experience 2.0」、
「Lenovo EE Boot Optimizer」
PCを使っていると、Windowsの起動がだんだん遅くなってくることがある。ユーザー自身が調整しようとすると、なかなか手間がかかるし、時間がかかった割に思うような成果が出ないことが多い。そんな状況を解決するため、レノボとマイクロソフトの共同エンジニアリングにより開発された技術が、「Lenovo Enhanced Experience 2.0 for Windows 7」だ(関連記事)。一般的なWindows 7搭載PCより平均で約20秒早く起動し、シャットダウンのスピードも28%早まるとしている。
またIdeaPad Z570では、最適化作業を自動で行なうユーティリティ「Lenovo EE Boot Optimizer」もプリインストールされている。
Lenovo EE Boot Optimizerを実行すると、数分かけてWindowsを2回再起動しながら起動時間の調整を行なってくれる。特に遅いと感じていなかった試用機でも、わずかではあるが起動時間が短くなった。なんとなく遅くなってきたなと感じたら実行してみると、快適にWindowsが利用できるようになるだろう。
また、さらに自動化を求めるならば設定画面で「高機能設定」をクリックし、表示された「自動最適化」の項目をオンにすれば良い。Windowsの起動に時間がかかりすぎるようになると自動的に最適化を実行してくれるから、致命的なエラーが出たりする前に対応できる。
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