「iPad 2」の持ち心地はどうなの?
気になる持ち心地については、まずは重心分布から見ていこう。Wi-Fi版iPad 2の601gという重量は男性には軽めだが、とりわけ日本人女性からするとまだまだ重いと感じられるはずだ。
iPad 2は、本体の一部が極端に重いと感じることはなく、どこを持っても“重み”がまんべんなく広がっていると感じられる。といっても、長時間手に持っているとさすがに重量を感じてくる。アメリカ前提の設計となっているのは分かるのだが、7インチバージョンの登場もお願いしたくなってくる。
iPad 2をはじめとするタブレット端末の持ち方としては、両手持ち、片手持ち、またときにはヒザに置くというスタイルが考えられる。
iPad 1とiPad 2のデザインの違いを体感したい方は、実際に両手で持ってみるといい。角が丸くなった分、iPad 1より自然に持てることに気が付くハズだ。このあたりの設計はさすがアップルといったところだろう。
片手持ちの方法は、背面に手のひらを付けて支えるように持つスタイルと、腕に置くようにして持つスタイルのどちらかになるだろう。多少軽くなったので、短時間ならば四隅でホールドするのも苦ではない。
いずれにせよ、背面末端部の丸くなった形状が持ちやすさに直結しており、iPad 2を持ってからiPad 1に持ち替えると、だいぶ持ちにくく感じるほどだ。
カメラとしては正直構えにくい
iPad 2では、カメラ機能が新たに追加された。動画の場合はあまりブレを気にしなくてもいいが、たとえばフロントカメラでの自分撮りとなると、筋力トレーニングの世界に突入する。デザインとしては、設置して利用するイメージなのだろうが、気になったものをちょっと撮りたいという場合にはだいぶ苦労してしまう。
バックカメラも同様で、日中ならばいいのだが少し暗いところになると片手でもブレるため、撮影が厳しくなる。同時に発売されたSmart Coverを上手く利用してブレを抑えるしかない。
またカメラ関連の話題としては、米国版iPad 2のみシャッター音やスクリーンショット音を完全に消すことができ(iOS 4.3.2時点)、日本版は消せないようになっている。カメラ付き携帯電話でおなじみ、よろしくない用途で使えないようにと対処がなされている部分だが、そもそもiPad 2のようなデカ物で不埒なアクションをしたら非常にモロバレだし、プレビューがすごく目立つ。
実際にちょっと素の表情を撮りたいと思った女の子の前で試してみたが、よっこいせとiPad 2を構えた瞬間に察知された。また、電車などで向かいにいるかわいいコのメモ写真ならばと思ったが、お隣さんがガン見しているケースが多々(これはiPad 1ユーザーならば分かるだろう)なので、ちょっと期待した諸君はおとなしく諦めてほしい。
米国版iPad 2でシャッター音を無音にする方法は、「設定」の「一般」にある「本体横のスイッチ機能」を「消音」に設定して、本体横のスイッチをオンにする。すると、シャッター音をはじめすべての効果音がオフになるのだ。
スイッチで消音してみたところを録画。処理性能がアップしたおかげで、高速な画面撮影が可能になっている点にも注目してほしい |
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