4月6日、インターコムはクラウド技術を利用したウイルス対策サービス「MaLion Internet Security クラウド」を発表した。これはISPなどにOEM提供するもので、同社の「SHILIDIAN NETservice」の後継となる。
SHILIDIAN NETserviceは、NECビックローブの「ネットPCガード」、三洋ITソリューションズ(旧NTTデータ三洋システム)の「PCネットセキュリティ」など、ISPが独自ブランドのセキュリティサービスとしてエンドユーザーに提供しており、総利用者数は70万人。パッケージ製品を販売する大手セキュリティベンダーのような知名度はないが、多くのユーザーを抱えるセキュリティ製品となっている。
MaLion Internet Security クラウドは、SHILIDIAN NETserviceのバージョンアップ版で、未知のファイルの情報をクラウドに送って照会を行なうなど、クラウド技術を積極的に採用しているのが特徴。クラウド上の解析センターが管理する「正常ファイルの情報」とマッチングを行なうことで、ヒューリスティックスキャンの検出精度が向上しているという。
他にも危険なWebサイトへのアクセスを遮断する「SiteClean」は、危険なサイトの情報をクラウドで管理しており、安全性のリアルタイムの判断が可能となっている。
OEM提供のみの製品のため具体的な提供時期は不明だが、SHILIDIAN NETserviceを提供中のISPによるMaLion Internet Security クラウドへの移行は、5月頃から始まると見られる。
