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無駄な印刷をシャットアウト

月に100万円節約できる!?インターコムのプリントソフト

2009年11月19日 09時00分更新

文● 吉川大郎/TECH.ASCII.jp

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インターコムは、ビジネスプリンターの印刷コストを削減する「SuperPrint Utilities」を発表した。Windows 7(32/64ビット版)、Vista(SP2 32ビット版のみ)、XP(SP3 32ビット版のみ)に対応する。同社の試算では、100名規模の組織で1年間運用した場合、100万円の印刷コストを削減できるという。

多彩な印刷機能に加え、コスト管理も可能

SuperPrint Utilities

SuperPrint Utilities。プレビューと詳細表示の2ペイン構成で、印刷イメージのチェックも楽だ

 同製品の主な特徴は3つ。

  • インク/トナーの節約と、用紙の節約
  • レポート集計機能による組織的な印刷コスト管理
  • 2分割印刷プレビューや押印機能など、印刷ソリューションの提供

見た目的にはフツーの印刷
でもトナーは節約されている

 SuperPrint Utilitiesは、アプリケーションとプリンタドライバの間に入り、印刷データを加工して印刷実行する。ユーザーは、アプリケーションからプリントをする際、プリンタドライバとしてSuperPrint Utilitiesを選択。SuperPrint Utilitiesが印刷データを加工した後に、プリンタドライバにデータを引き渡す。

75%加工

同製品のカタログより。最大75%のトナーカットでも、可読性には問題ない

 トナーの節約については、最大75%まで1%刻みでユーザーが指定できる。75%から100%まで数段階のプリント結果を見たところ、75%のサンプルはさすがに薄く感じたものの、可読性は十分な状態。十分実用に耐えられるものといえよう。こうしたきれいさは、解像度を落とさずにインク/トナー濃度のみを調整することで実現されているという。SuperPrint Utilitiesはさらに、カラー印刷データを強制的にモノクロ変換して印刷することも可能だ。

 用紙の節約に関しては、1枚に最大8ページを割り付けられるほか、両面印刷や不要ページ(たとえば、フッタのみ飛び出ている最終ページなど)の印刷停止/削除にも対応する。こうした設定は、印刷の都度変更ができるので、自分用の資料/配布用などと柔軟に切り替えができる(設定をテンプレートとして取っておくことはできない)。

プリンタごとのコスト削減率が分かる
レポート集計機能

管理画面

SuperPrint Utilitiesの管理画面

 SuperPrint Utilitiesは、サーバーを使わずに各パソコンの印刷ログを収集し、管理する機能がある。管理者のSuperPrint Utilitiesは、各パソコンにインストールされたSuperPrint Utilitiesが出力したCSVデータを一括で読み込み、統合して表示する。この機能はSuperPrint Utilitiesの標準機能なので、特に管理サーバーや管理用のソフトウェアを追加購入する必要はない。SuperPrint UtilitiesのCSV出力は、単にファイルとして出力するほか、メール送信ボタンによって直接管理者に送ることも可能となっている。

プリンタごとの管理

プリンタごとの管理が可能

 印刷レポートの中身だが、月次単位で印刷節約金額、印刷節約率、印刷用紙枚数を表示する。これらはユーザー別の表示だけではなくプリンタ別での参照も可能。このため、印刷コストが高いプリンタや削減率の高いプリンタなどが割り出せる。プリンタ別の印刷レポートでは、前年比、前期比といった比較も可能だ。全体の印刷コストに関しては、合計、前年比、平均が表示できる。

単にコスト削減だけじゃない 使い勝手を上げる機能も搭載

 インクやトナーをセーブするソフトと聞くと、必要なものではあるけれども利便性は感じられないが、SuperPrint Utilitiesの場合は、プリントユーティリティの側面も備えているから、エンドユーザーもインストールに対してメリットを感じられることも多いだろう。

 ヘッダー・フッターの追加は当然ながら、ページの枠線挿入、印鑑イメージの捺印、透かし文字の表示などができてしまう。プリンタドライバでも、アプリケーションでもなくSuperPrint Utilitiesでこうした加工を行なえば、たとえばWordとPowerPointといった異なるアプリケーションでも、印刷する際に同じ加工を施して出力すれば、まるで同一ドキュメントのように書式が整うというメリットも享受できる。

 これらの作業は、本記事冒頭に掲出した画面の通り、サムネイルと詳細表示の二分割ビューになっているので、全体を俯瞰しつつ作業が可能だ。

 SuperPrint Utilitiesの価格は、1ライセンス/50ライセンス/100ライセンスの3つが用意されている。

1ライセンス(1台のパソコンで1年間利用)
初年度……4500円
更新……3150円
50ライセンス(50台のパソコンで1年間利用)
初年度……3300円
更新……2310円
100ライセンス(100台のパソコンで1年間利用)
初年度……2700円
更新……1890円

 このほか、教育期間用のアカデミックパッケージも用意されている。

 発売は12月4日の予定だ。

記事公開当初、発売日を12月14日としておりましたが、正しくは12月4日です。記事を訂正するとともに、読者の皆様並びに関係各位に謹んでお詫び申しあげます。

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