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6800円からシスコ製スイッチが買える!

シスコ、スモールビジネス向け製品の本気度を探る

2011年01月24日 09時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp 写真●曽根田 元 
記事協力●シスコシステムズ合同会社

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6800円からのスイッチ
スモールビジネス専門のサポート窓口

 これらスモールビジネス向け製品の特徴として、まず驚くのが「シスコ=高価」というイメージを覆す、アグレッシブな価格づけだ。5ポートの「Cisco 100 シリーズ アンマネージドスイッチ」であれば6800円から、8ポートの「Cisco 300 シリーズ マネージドスイッチ」でも4万1800円からというメーカー希望小売価格になる。「そもそも安くないと検討の俎上にすら上がりません」(前川氏)ということで、グローバル展開の強みを活かした競争力のあるプライシングを実施した。

Cisco 100シリーズ アンマネージドスイッチ

低価格なアンマネージドスイッチで、ケーブルを挿せばすぐに使える簡単さが売りとなっている。100Mbps Ethernetに対応する5~16ポートのモデル、ギガビットEthernetに対応する8~24ポートのモデルが用意されている。小型なコンパクトデスクトップモデルは壁掛けも可能。音声などを優先するQoS機能を搭載する。

シンプルなアンマネージドスイッチ「Cisco 100 シリーズ」は5~24ポートまで用意されている

Cisco Small Business 100シリーズ アンマネージドスイッチ


Cisco 300シリーズ マネージドスイッチ

SNMP対応のマネージドスイッチで、100Mbps Ethernetに対応する8~24ポートのモデル、ギガビットEthernetに対応する10~52ポートのモデル、PoEモデルなど幅広いラインナップを誇る。高いスイッチング能力を誇り、STP、リンクアグリゲーション、VLANなどのL2機能を持つ。セキュリティという点でも、IEEE 802.1XやMACアドレスによるポートセキュリティ、DoS防止、最大512のACL(Access Control List)などをサポートする。4段階のハードウェアキューやスケジューリング、音声VLANなど優れたQoS機能を持つほか、近隣検索、マルチキャスト、ICMP、デュアルスタック、QoS、ACLなど充実したIPv6対応を誇る。WebのGUIは日本語対応。省電力性能も高い。

マネージドスイッチのCisco 300 シリーズは8~52ポートまで幅広いラインナップ

Cisco Small Business 300シリーズ マネージドスイッチ


 一方で、保証とサポートが充実している点にも驚く。ほとんどの製品で利用期間中保証が続くライフタイム保証により、センドバックパーツ配送がつく(マネージドスイッチは翌営業日先出し配送。NASは5年間)。また、SBSC(スモール ビジネス サポート センター)という専門の受付窓口による、平日9〜18時までの電話サポートが1年間受けられ、「1つの窓口で製品のお問い合わせからサポートまで提供します」(前川氏)とのこと。もちろん、製品購入から一年超の電話サポートや翌営業日パーツ先出し配送、ソフトウェアアップデートなど充実した有償サポートも用意されている。

 もう1つうれしいのは、設定や運用がきわめて容易という点だ。箱を開ければ、クイックスタートガイドが入っており、設置から結線まできちんと面倒を見てくれる。また、「完全日本語化したWebブラウザーベースのツールで設定が行なえ、『FindIT』というネットワーク探索ユーティリティで、製品を自動検知し、状態を表示してくれます」(平野氏)とのこと。シスコ製品だからといって、コマンド入力で設定する必要はないのだ。

WAP4410N Wireless-Nアクセスポイント

IEEE 802.11nに対応した無線LANアクセスポイント。3×3のMIMO対応アンテナを搭載し、最大300Mbpsの伝送速度を実現する。有線LANはギガビットに対応するほか、PoEをサポートしているため、LANケーブルでの給電が可能。最大4つのSSID、タグVLANをサポートすることで、クライアントごとに特定のワークグループのみアクセスを行なえる。また、セキュリティ機能として最新のWPA2に対応するほか、RADIUSサーバーを用いたIEEE 802.1X認証や不正APの検出なども可能となっている。その他、QoSや自動チャネル選択、ロードバランシング、IPv6ホストなど高度な機能を備える。

2.4GHz帯をサポートする小型の無線LANアクセスポイント「WAP4410N Wireless-Nアクセスポイント」

WAP4410N Wireless-Nアクセスポイント


日本経済を支えるスモールビジネスを支えたい

 では、なぜシスコがいまこの時期にスモールビジネスの市場に参入するのか? もちろん、ユーザー数が多く、市場として巨大という点もあるが、「小さい企業はすべて大企業の傘下のようなイメージを持つ方もいますが、インターネットの世界や新しいビジネス分野では、企業の規模は関係ありません。日本経済をリードする、小さいけれど、輝いている企業を応援したいという思いがあります」という強い意図がある。製品導入を支援するCCQL(Cisco Capital QuickLease)という手続きが容易なリースプログラムも用意しており、安心して導入できる。

 競合に負けない価格、機能、サポートなどを見ればわかるとおり、スモールビジネスに向けたシスコの取り組みは本気だ。ネットワークの刷新を検討している企業は、いまから選択肢に入れておきたい。

お問い合わせ先

シスコ スモール ビジネス サポート センター(SBSC)
電話:0120-916-326(03-6908-7148)
電子メール:sbsc-japan-enduser@cisco.com
受付時間:平日 9〜18 時(シスコ指定休日を除く)
URL:http://www.cisco.com/jp/go/sb/


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