美容師の仕事は、顧客との円滑なコミュニケーションがもっとも大切だという。金沢市の新興住宅地にある美容室『フィットヘアデザイン』では「FileMaker Pro 11」で作成したデータベースをiPadとiPhoneにインストールした「FileMaker Go」に連動させて接客に活かすツールとして使っているとのこと。今回は店長の寺島裕人さんに、FileMakerを業務へどのように活用しているかを聞いた。
お客様にiPadでヘアカタログを見てもらう
FileMaker Goを用いて低コスト&短期間で開発
――iPadとFileMaker Goを使うというアイデアが生まれたきっかけは?
iPadが発売されてすぐ、お客様自身が触って選べるヘアカタログをiPadで実現したいというアイデアが浮かびました。
しかし、iPad向けのソフト開発を委託するのは高額な費用がかかります。「FileMaker Goを使えば、ヘアカタログのデータベースも低コストで実現できますよ」と、開発者の方に教えていただき、それならやってみようということになりました。
――開発はご自身で?
いいえ。FileMaker Goを提案してくれた寿商会に外注しました。金沢に本社がある地元の開発業者なので安心です。おかげでiPad専用のソフトを開発するよりも、ずっと少ない初期投資で導入できました。
――顧客の反応はどうでしたか?
iPadに触ったことがない方が多く、指での操作を楽しんでいただけています。検索すれば次々に髪型の画像が表示されますから、接客もスムーズにできるんです。「楽しい!」と和やかなムードになれば、こちらも余計にいい仕事をしなくちゃ、という気になりますね。
FileMaker Pro 11
価格:3万9900円
対応OS:Windows 7/Vista/XP、Mac OS X 10.5.7/10.6
FileMaker Go for iPhone/FileMaker Go for iPad
価格:2300円(iPhone版)/4600円(iPad版)
対応OS:iOS4.0以降(iPhone版)/iOS3.2以降(iPad版)