Lenovo Ideaシリーズ大研究 第12回
あなたの要望に応える実力かどうかを徹底検証
IdeaCentre B305 (4)──用途別に性能をチェック!
2010年12月13日 11時45分更新
DVDやビデオカムで撮影したAVCHD動画視聴
次に負荷が高いDVDやビデオカムで撮影したフルHDのAVCHDの視聴を調べてみた。DVDに関してはさすがにSDレートということもあり、40%前後と低い値となった。とはいえ、ビデオカムで撮影したフルHD 24MbpsのAVCHDは負荷率がちょうど95~100%で推移して「ギリギリ再生できた」というところだ。
AVCHDの動画は圧縮率を高めるために、再生時には演算負荷が高くなる傾向にあり、Core 2 Duoマシンでも再生できないPCもあった。つまり少々負荷の高い処理と言うことで、この結果はある意味妥当なところだろう。
このように用途別の性能をCPUの使用率(負荷率)で見てきたが、全体としての印象は、重量級のフルHD 24MbpsのAVCHDの再生を行わない限りは、十分に余裕をもった性能を得られることが分かった。
このあたりが上位のThinkCentre A700など、10万以上のPCにするか、本機を選択するかの境目になってくるだろう。ゲームに関しても同様だ。
しかし、全てのユーザーがフルHD動画の再生や3Dゲームが必要かというとそうではない。ネットとメールできて、YouTubeが見られて、テレビも観られれば、PCの用途の8割は済んでしまう。
そんな人も多いのではないか。ならば、あえて高額な投資をしてCPU性能を余らせるPCを買う必要はない。CPUがデュアルコアで世代も古いためベンチマークで値こそ伸びなかったが、CPU負荷率では上記のシチュエーションが十分にまかなえた。
そのため、このCPUでも性能的には十分ということになる。
将来的に3D立体視など、さらに高性能なCPUを必要とするコンテンツが主流になってくるかも知れないが、PCの買い替えサイクルを3年前後と考えると、今買ったとしても、3年間で3D立体視がないとPCが楽しめないほどの状況になることは考えにくい。
それならパソコン本体は安く抑えて、別の目的にお金を使うという選択も十分に考えられるだろう。
以上4回に渡って、様々な面から「IdeaCentre B305」を見てきた。総合的には、価格対性能では十分に満足いくもので、特化した用途以外の大抵のものはストレスなくこなせる。激安だけど、使えるPCである。
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