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Lenovo Ideaシリーズ大研究 第11回

遊べる、使える、最小限

IdeaCentre B305 (3)──ちょっと便利なアプリたち

2010年12月13日 11時40分更新

文● シバタススム、写真●篠原孝志(パシャ)

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前回は「IdeaCentre B305」の地デジ機能について詳細に紹介したが、今回はその他のプリインストールされているアプリケーションについて紹介していきたいと思う。

IdeaCentre B305

 PCにプリインストールされているアプリケーションは、多すぎると使わないのにHDD容量を消費したり、常駐してメモリーのリソースを使ったりとメリットよりもデメリットの方が目立ってしまう。

 とはいえ、自作PCやショップブランドのホワイトボックス系マシンのように、標準のWindows 7が入っているだけでは、何かと利便性が低いし、アプリケーションを新たに購入するコストもかかってしまう。

 理想的なのは「ウェブカメラの利用」や「DVDの再生機能」、ハードウェアと連携する「その他の付加機能」、「よく使いそうだがフリーソフトが少ないもの」……など、必要最低限のアプリケーションだけがプリインストールされている状態だ。

 その点で見るとB305はアプリケーションは「多すぎない」が「足りないわけではない」といったところで、ちょうど良い構成となっている。では、どのようなソフトが入っているのか詳細を見ていこう。

Lenovo Eye Distance System

 アイコンが目玉の形をしており、一見して何のアプリか興味津津だった。実はこのアプリ、レノボならではの非常に面白いものである。

Lenovo Eye Distance SystemはWebカメラで人の動きを検知し、ディスプレーに顔が近すぎると、「ディスプレイに近すぎます!」警告ウインドウを出して注意を喚起してくれる

 つまり「姿勢を矯正してくれる」のだ。ウェブカメラで常時ユーザーの画面からの距離を測定しており、顔が近すぎると「ディスプレイに近すぎます!」警告ウインドウを出して注意を喚起してくれる。PCを長時間操作していると知らないうちに姿勢が悪くなり、ディスプレーを間近で見ている場合もあるので、このように警告を出してくれると、姿勢を直すきっかけとなり、結果として視力の悪化を防いでくれる。

 なお、人によってPCを使う近さなどは異なるため、カスタマイズすることもできる。

基本的には、推奨設定で問題ないが、自分でカスタマイズすることもできる

カスタマイズ中の画面。色が付いているのが現在の距離。スライドバーでどの距離で警告を出すか、どれだけの時間警告を出すか設定できる

Lenovo Dynamic Brightness System

 レノボのPCは、他のメーカーと比べてより「人間の扱いやすさ」という点を重視して作られているように思う。

 すでに紹介したキーボードや上記のLenovo Eye Distance Systemもそうだが、人間が快適に使うための工夫が様々な形を凝らされている。その一つが「Lenovo Dynamic Brightness System」だ。

「Lenovo Dynamic Brightness System」。周囲の明るさ、ユーザーが画面の前に居るかなどを自動的に検出し、画面の明るさやディスプレイのON/OFFを制御してくれる

 このソフトは周囲の明るさ、ユーザーが画面の前に居るかなどを自動的に検出し、画面の明るさやディスプレイのオン/オフを制御してくれる。例えば、同じ部屋でも日光が入る場所なら昼と夜では明るさは段違いだ。それなのに、画面の明るさを一定にしていては、昼は「暗すぎ」、夜は「明るすぎ」という形で知らないうちに目に負担を掛けている可能性がある。それを防いでくれるのがこのアプリだ。

 周囲の明るさと連動時画面の輝度を自動的に調整してくれる。

 また、ユーザーがディスプレイの前から居なくなると、一定時間で自動的にディスプレイのスイッチをオン/オフするため、電気代の節約や、画面を見られないようにすることで、セキュリティーの向上にも役立つ。目立たない部分ではあるが、実際に使ってみるとその、利便性がよく分かった。

Lenovo Rescue System 3.0

 PCのHDDはいつかは壊れるものだ。それは機械であれば仕方がない。しかし、その中に記録されているデータはかけがいのないものが多い。

 また、Windows 7になって少なくはなっているが、いまだにOSが壊れてしまう場合がある。もちろん、OSをインストールし直せば治るのだが、データを戻したり、アプリケーションを入れ直したりと、実行するユーザーにとっては頭の痛い事態となる。

「Lenovo Rescue System 3.0」。OSがイメージバックアップできるバックアップツール。イメージバックアップを取っておけば、OSが壊れてもすぐにバックアップしたときの環境戻せる

 そんな有事の際に役立つのが「Lenovo Rescue System 3.0」だ。本アプリはOSがイメージバックアップできるバックアップツールで、同等のものを買えば、恐らく1万円前後はするものだ。

 本アプリでできるのは「システムバックアップ」「システムリカバリ」「リカバリディスクの作成」だ。システムのリカバリーやリカバリーディスクの作成などは、他社のPCでも標準的な機能だが、現在使っている環境をバックアップできる「システムバックアップ」が搭載されているのは、アプリや設定を再インストールしなくても済むようになるので、ありがたい。

「システムバックアップ」したOSのイメージは、OSが起動しなくなった状態でも、リカバリーモードから元に戻すことかできるため、OSが壊れてもバックアップさえ取っていれば慌てずに済む。ぜひ日頃からバックアップを取るように心がけたいところだ。

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