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Lenovo Ideaシリーズ大研究 第8回

ログイン管理やバッテリー管理、ファイル共有が可能

IdeaPad U165(4)─標準ソフト群でさらに便利に

2010年12月10日 12時00分更新

文● エースラッシュ

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電源管理ツール「Lenovo Energy Management Software」

 電力消費量やバッテリーの充電具合を調整してくれるのが「Lenovo Energy Management Software」だ。常に起動している状態となっており、スタートメニューあるいはタスクトレイからから開くことができる。

 電池のイラスト下にあるボタンを押すと、バッテリー消費とマシンパワーのバランスを設定する“電力スキーム”が選択できる。「Energy Star」、「高パフォーマンス」、「バランス」、「省エネルギー」、「スーパー省エネルギー」という5種から選択でき、さらにスキームを選択した状態で「詳細設定」を押すと、さらに細かい設定が選べる。

電源スキームは5種類から選択し、さらに細かい設定を選べる

電源接続時とバッテリー駆動時のパターンを設定しておけば、いつでも適切な設定で利用可能だ

最大CPU速度といった細かな指定が可能で、好みに合わせた設定を行ないやすい

 また、バッテリーの作動時間を優先するか、寿命を優先するかという設定も行なえる。IdeaPad U165の主な使用目的がモバイル用途なら、バッテリーの作動時間優先の設定がよさそうだ。

バッテリーの利用方法を指定すると、長く快適に使える

メディアファイル共有ソフト「Lenovo DirectShare」

 複数のPCを使い分けている人に便利なソフトが「Lenovo DirectShare」だ。USBメモリーまたはLAN上の別コンピューターと、マイドキュメントの中身やブラウザーのブックマークを共有できるようになる。

複数のPCで簡単にデータを共有できる「Lenovo DirectShare」。共有対象の指定もチェックを入れるだけだ

 レノボのPC同士ではない場合、まずIdeaPad U165にUSBメモリーを挿さない状態で、このソフトを起動しよう。すると、「DirectShare Serverを他のコンピュータにインストールします」というメニューが表示され、他のPCへのインストール用アプリケーションがコピーされる。これを同期させたいPCにインストールすれば、同一LAN上にあるPC同士でファイル共有を行なえるようになる。

レノボ以外のPCにもツールをインストールすることで、ファイル共有が実現できる

接続管理ユーティリティー「ReadyComm 5.1」

 ネットワーク関連でもうひとつ便利なソフトが、接続管理ユーティリティ「ReadyComm 5.1」だ。無線LAN、Bluetoothの電波を探して接続したり、無線LAN環境で簡単なファイル共有などを実現してくれる。

無線LANだけでなく、Bluetooth機器との接続なども管理してくれる「ReadyComm 5.1」

 IdeaPad U165ユーザーが最もお世話になる機能は、無線LANの設定だろう。接続できるアクセスポイントが自動検出できるほか、「最近使用した接続」というタブがあるおかげで、非常に多くのアクセスポイントが見つかってしまう環境や、さまざまなLAN環境を使い分けているユーザーでも目的のアクセスポイントをすぐに見つけられる。また、接続中はデスクトップに無線LANの電波状況を表示してくれるため、電波状況が気になる時にありがたい。

大きく表示される電波状況でいつでも接続状態が確認できる

Office搭載モデルを選択すればさらに活用幅が広がる

 今回の試用モデルにはOfficeアプリケーションがインストールされていなかったが、レノボのオンラインショップ「レノボ個人向けショップ」では、「Microsoft Office Home and Business 2010」をプリインストールした状態で購入することもできる。

 これを利用すればWordやExcelによるデータ作成、あるいは年賀状の作成といったこともしやすくなる。年賀状であれば、Excelで住所録を作っておき、Wordでレイアウトしたデザインに対して差し込み印刷機能を使うことで、専用のアプリケーションなしに大量のはがき印刷をこなせる。

プリンターと接続して年賀状づくりなどにも十分活躍してくれる

 IdeaPad U165は、小型モバイルノートながら2つのUSB 2.0ポートが少し余裕を持ったデザインで並べて配置されている。ちょっとしたことだが、これはレノボのモバイルノートならではの特徴なのだ。

 メーカーによってはUSBポートの間の間隔が狭く、うまくケーブルをさせなかったりするので、こういう細かい配慮は大変役立つ。

 このおかげで、プリンターとデジタルカメラを同時に接続したり、USBメモリーに保存してある住所録を読み込みながら印刷したりといった作業が非常に快適になる。

複数のUSB 2.0端子を搭載した小型ノートの場合、端子間の幅が狭いために複数のUSBケーブルを挿すのが難しく、手間取る場合がある。これに対してIdeaPad U165は、USBポートの配置に余裕があるデザインを採用しており、複数の周辺機器の接続も快適

 また、搭載ディスプレーが11.6型であるため、はがきを縦に使うデザインは実寸表示で全体を見渡せないものの、横置きならばちょうど実寸で作業する状態になる。

 インターネット接続やウェブブラウズ、メールの送受信ができて、年賀状も作れれば十分という考え方は、家庭用PCとして珍しくないものだろう。すでに1台持っている方でも、IdeaPad U165であれば軽快に持ち運べるセカンドマシンとして十分検討に値する。そこそこのグラフィック性能まで詰め込まれたIdeaPad U165は、かなりお得なマシンだ。


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