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Lenovo Ideaシリーズ大研究 第16回

AV機能が充実したタッチパネル内蔵液晶一体型デスクトップPC

IdeaCentre A700 (4)──こう使え!

2010年12月13日 11時56分更新

文● 二瓶 朗、写真●篠原孝志(パシャ)

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理由4:タッチパネルによる快適操作

 スマートフォンやタブレット端末の普及で、タッチパネル操作は一気に身近になってきている。それらのタッチ操作に慣れてくると、実際のところ筆者も、普通のPCを操作しているとマウス操作にもどかしさを感じることもあるほどだ。

大画面をタッチして操作する感覚は中々良好。反応も良く、使い勝手にも配慮されている点も○だ

 画面表示をデフォルト状態でタッチパネル向きにカスタマイズしていたり、各種ソフトをタッチ操作に対応させたりと、タッチパネルによる操作を全面に押しだしているA700。試用したところ、確かに非常にストレスフリーなタッチ操作で利用できた。指を複数本使うマルチタッチ操作でも、小画面サイズのスマートフォンに劣らない正確な操作が可能だった。

 この快適な操作感には、一体型PCとして世界初搭載となる超音波表面弾性波方式のタッチパネルが大きく影響しているのは言うまでもない。もちろんユーザーとしてPCに搭載されているタッチパネルの認識方式を知る必要はないのだが、これまでタッチパネル搭載PCを触ってみて操作感にやや失望してきたユーザーにとっては、1つの良スペックとして記憶にとどめていただきつつ、実際に操作感を味わっていただきたいものだ。

マルチタッチ機能に対応するが、それを生かすのはやはりアプリケーション。使いやすいソフトが用意されている点は嬉しい

 タッチパネルは、PC操作に対する知識がそれほど高くない家族や子供にとってもありがたいもの。A700はどちらかといえばパーソナルユースに向いていると思われるが、子供向けと思われるゲームやソフトも含まれているから、そういった面では家族で使う1台としてチョイスする意味もありそうだ。

 また超音波表面弾性波方式のため、タッチパネル液晶画面にありがちな透過率の低さがない。見た目的には通常の液晶ディスプレーと何ら代わりがないわけだから、これはタッチパネル操作を主としない使い方の場合でも1つの利点となるだろう。

理由5:パフォーマンスと価格

 最後になるが、A700のパフォーマンスに関して。CPUにCore i5-460Mを採用し、4GBのメモリと1TB(7200rpm)のHDDを搭載したA700のスペックは必要にして十分。グラフィックスも、専用GPUを搭載しない内蔵HDグラフィックスだが使用中に不満は生じないだろう。

 本レビュー中でパフォーマンスについてほぼ触れていないのも、実際のところ試用にあたって特に問題がなかったからだ。A700をフツーに使う、というならパフォーマンス面で特段気にするところはないといえる。

最後に強調しておきたいのがデザイン。同じ価格なら顔のいいもの、高い満足感の得られるものが欲しいはず。そういった欲求も十分に満たしてくれる

 そして価格だが、A700の実売価格は13万円前後。この価格は、同様の地デジチューナー、タッチパネルを搭載する一体型PC製品としては妥当なところだろう。この妥当な価格に、これまで挙げたようなタッチパネルの快適操作や細部までこだわったデザイン、高音質スピーカーなどの特徴をそれぞれ加味し、一体がPC購入の際の一選択肢として検討していただきたいものだ。

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