Lenovo Ideaシリーズ大研究 第14回
AV機能が充実したタッチパネル内蔵液晶一体型デスクトップPC
IdeaCentre A700 (2)──思わず触れたくなる秀逸アプリ
2010年12月13日 11時55分更新
タッチ機能の中心となる「Lenovo Idea Touch 3.0」
A700のメインランチャーとしての役割を持つのが「Lenovo Idea Touch 3.0」だ。
起動すると、デスクトップ上部に半透明のアイコンが表示され、それをタップ(またはクリック)すると、ソフトを起動するランチャーが表示される。
Idea Touch 3.0のランチャーには、任意の4ソフトを登録されている画面と、タッチ系のソフト8本が登録されている画面があり、画面中央のボタンをタップすることでそれぞれ切り替えて使う。
4分割ランチャーには8本登録ランチャーの画面の中からソフトを選んで登録できる。この登録は、各ソフトのアイコンを4スミのいずれかにタッチ操作でドラッグしていくだけでいい。
通常のデスクトップに戻る場合には、ランチャー上部にあるWindowsアイコンをタップする。また、4分割ランチャーの画面下部にあるアイコンをタップすると、Idea Touch 3.0独自のガジェットを利用できる。
初期設定では、時計、カレンダー、そしてジェスチャーでWindowsのログオフやスリープを表示できる「Touch-out」のガジェットを利用できる。各ガジェットはWindows 7のデスクトップガジェットと連携しているわけではなく、Idea Touch独自のガジェットである。なおあとで触れるが、Touch-outは独立したアプリとしても利用できる。
Idea Touch 3.0から起動できるタッチ系ソフトについていくつか紹介する。
「写真」をタップすると、「PowerCinema」が起動し、保存されている写真の閲覧や編集、スライドショーの再生などが可能。拡大/縮小、回転などがタッチ操作で行える。マルチタッチ対応ということで、2本の指を広げたり狭めたりすることで拡大縮小ができるピンチ操作など、ジェスチャを生かした直感的な操作が可能だ。
「ペイント」をタップすると、タッチ操作によってフリーハンドで絵を描ける「PhotoStuidio Paint」が起動する。絵を描く以外にも塗り絵や番号順に点をつないで絵を描く遊びなどもできる。
「VeriTouch」をタップすると、ログオンパスワードの代わりとなるタッチ操作による「ピクチャーパスワード」の設定が可能。ピクチャーパスワードは、「風水盤的な絵合わせ」、「3×3のボールを特定のパターンで結ぶ」、「水に浮いた葉っぱを特定の順番でタップする」の3種類。
これらを設定すると、入力時にキーボードからの文字を入力することなくタッチ操作でログオンできる。いずれもパスワードを目で覚えることができるうえパスワードの文字を推測されにくいという利点がある。なお、登録前にはあらかじめWindows 7の「ユーザーアカウント」からログオンパスワードを設定しておく必要がある。
「Eブック」をタップすると、いわゆる電子書籍を読める。もちろんタッチ操作によってページをめくる間隔で読み進めることができる。ここでは自炊した(既存の書籍をスキャナーでデータ化した)PDFファイルを表示した。
「Eブック」で電子書籍を表示した。画面一杯にページが拡大されてしまい、ややヨコに伸びた感じで文字が表示されてしまっているが、読むのに支障があるものではない。
ほかにも「音楽」「ビデオ」からはWindows Media Playerを起動してそれぞれ再生が可能で、「ビデオメッセージ」からは内蔵ウェブカメラを使った伝言板などのソフトをタッチ操作で使える。Office系アプリのような文字を編集するソフト以外は、このIdea Touch 3.0からほとんど実行できるといっていいだろう。
なお標準設定では、システム起動時にIdea Touch 3.0は自動起動しなかった。任意で起動する必要があるようだ。リビングなどに置き、タッチ操作主体でA700を利用するなら、スタートアップに登録するなどして常時起動しておくといいだろう。
指先だけで再起動やスリープに「Lenovo Touch-out」
「Lenovo Touch-out」は、Idea Touch 3.0のガジェットから利用できるが、単独のソフトとしても起動できる。
ログオフ、ロック、再起動、スリープ、シャットダウンといった、Windowsの操作をタッチ操作によるジェスチャーで実行できるものだ。
Windowsを終了するときなどに、スタートメニューを開かなくても操作が可能。ただ。操作できるのがWindowsの終了操作などに限定されるのが残念といえば残念な部分。便利な機能だけに、ほかのソフトの起動にもジェスチャーを関連づけられればより快適になりそうだ。今後の進化にも期待したい。
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