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Itanium採用でHP-UXやWindows Serverにも対応

NEC、性能20%アップのメインフレーム「i-PX9000」

2010年11月08日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.JP

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 11月5日、NECは基幹業務サーバー「ACOSシリーズ」の「i-PX9000」において、処理能力を従来比で最大20%向上した新モデル「i-PX9000 モデル A300」を発表した。

NECのメインフレームの最上位機種「i-PX9000 モデル A300」

 ACOS(エーコス)シリーズは、30年以上の歴史を持つ同社のメインフレーム製品で、現在はローエンドの「i-PX7300EX」、ミッドレンジの「i-PX9000 モデルS300」、今回発表のハイエンド「i-PX9000 モデルA300」をラインアップ。全モデルがCPUにインテルのItaniumを採用している。

 i-PX9000 モデルA300では、自社開発のチップセットによって複数CPUの同期をとり、装置全体として効率的な処理が行なわれるように制御する「マルチプロセッサ制御方式」を強化。複数CPUの処理性能をより効率的に引き出せるようになった。最大構成となる48個のCPUを搭載した場合、従来モデル「i-PX9000 モデル A200」と比較して1.2倍の処理性能を実現するという。

 また、ACOSシリーズのハイエンドモデルとして初めて、電気チャネルと光チャネルの2種類のI/Oプロセッサーを統合した「統合I/Oプロセッサ」を搭載。これにより、消費電力を従来比で最大20%の削減を達成している。

 OSは、専用に開発された新OS「ACOS-4/MX」を搭載。加えて、

  1. HP-UX 11i v2/v3
  2. Windows Server 2003/2008
  3. Red Hat Enterprise Linux

にも対応する。1台のホストを最大16区画に分け、区画ごとに異なるOSを稼働するパーティショニングを使うことで、これらのOSを同時に実行することも可能。

 レンタルでの提供となっており、料金はストレージや仮想テープ装置を含む最小システム構成で、月額1170万円(税別)から。出荷開始は12月24日の予定。

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