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独自プロセッサ「NOAH-7」を搭載、システム性能やI/O性能、信頼性の向上やオープン系との統合運用など

NECメインフレーム ACOS-4の新モデル「i-PX AKATSUKI/A100シリーズ」発売

2022年06月30日 06時30分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 NECは2022年6月30日、同社メインフレーム「ACOS-4」シリーズにおいて、処理性能や信頼性を強化した新モデル「i-PX AKATSUKI/A100シリーズ」を発売した。NECが新たに開発した独自プロセッサ「NOAH-7」を搭載したほか、省スペース化/省電力化によるTCO改善、運用管理ソフトウェア「WebSAM」を通じたオープン系システムとの運用管理統合といった特徴がある。

NECメインフレーム ACOS-4シリーズの新モデル「i-PX AKATSUKI/A100シリーズ」

 今回の新モデルでは、「ビジネスを進化させ、『新たな夜明け』をもたらすという意味を込めて」(NEC発表より)、モデル名を「AKATSUKI(=暁)」と命名している。

 1つめの強化ポイントは、企業のDX推進にともなって増大する基幹データの管理と処理に対応するための、新プロセッサNOAH-7の搭載だ。コア数が前モデル比2倍の8コアとなったほか、L2キャッシュの増強、暗号化エンジン(アクセラレーション機構)の内蔵などにより、単体性能を約2倍に、またシステム最大性能を2倍以上に拡大した。加えて、データ転送速度もチャネルあたり16Gbpsと前モデル比で約2倍に強化している。

 ハードウェアレベルでの信頼性、可用性も向上させている。従来モデルからの高信頼性技術を継承しつつ、放射線体制強化や電源部品の信頼性向上による「障害発生率の低減」、エラー訂正機能強化や予備クロックへの動的切り替えによる「耐障害性の強化」も新たに行われた。

ハードウェアレベルで信頼性、可用性をさらに向上させた

 データセキュリティも強化されている。今回の新モデルではプロセッサに暗号化エンジンを内蔵しており、既存のアプリケーションを変更することなく、OSレベルで透過的に暗号化/復号処理(AES-256)を高速実行する。

 TCOも改善されている。高密度実装や部品配置の最適化によって、最大構成時の設置面積を約33%削減(約4.1㎡→約2.7㎡)。また、新設計の高効率電源を搭載したことで、最大構成時における電力効率(性能/消費電力比)を2.8倍向上している。

 WebSAMを介したオープン系システムとの統合運用も強化された。「WebSAM SystemManager G」のGUIからACOSのメッセージ監視、稼働監視、アクション実行など操作することが可能で、メインフレームとオンプレミスサーバー、クラウドサービスまでを統合監視できる。また「WebSAM JobCenter」では、従来機能に加えて「ACOSジョブ実行部品」「ACOSメッセージ監視部品」を追加し、よりきめ細かいジョブ制御に対応している。

WebSAMを介してオープン系システムやクラウドサービスとの統合監視も可能に

 i-PX AKATSUKI/A100シリーズの販売価格は、最小構成で月額940万円から。NECでは販売目標台数を「5年間で200台」としている。

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