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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 第35回

「スク水PV」出現のなぜ 日本のネット音楽が向かう先

2010年09月11日 12時00分更新

文● 四本淑三

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本人にピントが合わない理由

―― じゃあ出来上がったPVを見ながら話しましょうか。ってこれキャプミラさん、全部アウトフォーカスなんだけど。

キャプミラ ピントが来ちゃってるようなカットは編集で切っていたんですよ。

キャプミラさんはすべてボケている

―― なんでまた。

キャプミラ コステロ気取りでカッコつけてるけど、ピント合わせてもらえなかったっていう、ネタ動画なんです。そのネタも、デジタル一眼でムービーが撮れるようになったから可能になったことで、今まで個人レベルでは無理だったんです。

―― 深度の浅い画は、民生品のムービーカメラじゃ厳しいですからね。

キャプミラ デジタル一眼のムービーは、すでにCMやドラマの現場などでも使われ始めています。映像のクオリティ的には十分すぎるくらいですね。元の画像はフルハイビジョンなので。

撮影は白ホリゾントのある、馬込のレンタルスタジオ「GRIT」で行なわれた

―― でも逆に女の子にしかフォーカスが行ってない。これはつまりボーカロイドのキャラが女の子に変わっただけじゃないですか?

キャプミラ それがつまり「見せ方を変えた」ということですよ。

―― あ、なるほど。で、最後の方のおしりのアップがポイントですな。

キャプミラ スクール水着の大好きな某ボカロPが「おしりが映ってるところが分かってる!」って言ってくれました。

―― ええ、そこは僕も分かりました。撮影と編集はどれくらいで?

キャプミラ 僕と出演者が2人、そしてカメラマン。撮影はスタジオを5時間借りて3万円。制作費はそれだけです。Macの「ファイナルカット」を使って、カメラマンと半日くらいで編集して、それで終わり。作業的には2日くらいですね。

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