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日立独自の新開発「スリムブロックLEDパネル」を搭載 “録画テレビ”の機能も◎

噂の新Woooは「S-LED」搭載 日立「L42-ZP05」を直撃レビュー

2010年09月21日 11時00分更新

文● 鳥居一豊、ASCII.jp編集部

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バックライトを細かく分割して、エリアごとに光をコントロールする
「スリムブロック型」LEDバックライト

 さて「S-LED」の詳しい構造に迫っていこう。まずエッジ型バックライトでは画面の端にLEDが配置されているのが一般的だ。これに対し、スリムブロック型LEDバックライトは、数個のLEDを備えた小さな導光板が多数組み合わされた構造になっている。たとえば42V型の「L42-ZP05」で縦8×横16程度のブロックから構成されていると思われる。

Wooo

スリムブロック型では、細かなブロック単位でバックライトを調整できる(イメージ図)

 このブロックのひとつひとつが独立して光をコントロールできるので、エリア駆動での分割数も同じ数となる。要するに画面を分割して映像の明るい部分ではLEDを明るく点灯させ、暗い部分ではわずかに点灯させることで暗いシーンでの黒浮きを低減し、深く締まった黒を再現できるというわけだ。

左の画面を表示をしているとき、バックライトは右のイメージ写真のようになっている

 ここで若干気になるのが光ムラの問題。光ムラとは画面全体が白一色となったとき、光源に近い部分だけが明るかったり、LEDの光が届かずに暗い部分ができてしまうことを指す。

Wooo

バックライトをアップで見ると、このように均等ではないフラグパターンになっている

 もちろんその対策はしっかり施されている。その秘密が成形時に構成される表面のフラグパターン。このパターンはサイズが微妙に変えてあり、LEDから遠い部分でも均一に明るく点灯するように工夫されている。

 またエリアコントロールは光漏れ現象の対策が難しかったが、スリムブロック型は導光板が分割されているので周囲への光の拡散はあまり大きくない。つまり本来光るべき部分だけを正しく発光させることができる。このため締まった黒や暗部の滑らかな再現はもちろん、まぶしい白も鮮やかに再現できるというわけだ。

 「S-LED」の開発には、スタートからおよそ2年半もの時間がかかったとのことだが、当初は高コントラスト化のポテンシャルの高さこそ感じられるものの、光ムラや光漏れの問題など課題も多かったそうだ。そうした問題もじっくりと時間をかけて対策されたという。

画質を犠牲にせずにエコにも配慮
高画質だけではない「S-LED」の特徴

 「S-LED」についてまとめると、小さなエッジ型LEDバックライトをたくさん並べて1枚にしたものと言える。このため、省エネの点でも「S-LED」は有利だ。LEDバックライト自体に“省エネ”イメージがあるが、たとえ発光効率の良いLEDでもたくさん使えばそれなりに消費電力は高くなる。その点、「S-LED」は画面サイズに合わせて導光板とLEDのブロックを必要な数だけ組み合わせる仕組みなので、効率よくLEDが発する光を使うことができ、電力消費を抑えられる。

<S-LED> Wooo ZP05シリーズのエコ性能
  L42-ZP05 L37-ZP05
年間消費電力量 107kWh/年 99kWh/年
2012年度省エネ基準
達成率
177% 158%
旧モデルとの比較 L42-XP03比 約27%削減 L37-XP03比 約21%削減

 「テレビの省エネ化は重要な課題ですが、『S-LED』を開発した理由には画質を犠牲にせずに省エネを追求したいという部分もありました。ZP05シリーズは液晶テレビとして高コントラストを実現していますが、省エネの点でも十分に優秀な性能となっています」(鈴木氏)。このような高画質と省エネの両立は「S-LED」ならではの特徴だ。「S-LED」における一番の特長は高画質であることは間違いないが、エコの部分を意識しているユーザーにとっても「S-LED」は魅力的な存在と言える。

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