このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

Windows Serverで学ぶサーバOS入門 第21回

標準機能で作れるファイルサーバ

Windows Serverの重要機能「ファイル共有」を使おう

2010年06月22日 09時00分更新

文● 横山哲也/グローバルナレッジネットワーク株式会社

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

共有のセキュリティ

 フォルダの共有では、セキュリティの設定が重要だ。アクセス許可を行なうには、まず「ユーザーアカウント(A)」を、「グローバルグループ(G)」にまとめ、そのグローバルグループを「ドメインローカルグループ(DL)」のメンバとして登録し、ドメインローカルグループに「アクセス許可(Permission:P)」を与えるとよい。この考え方は、第7回で解説したように「AGDLPポリシ」と呼ぶ。

表2●セキュリティ設定のポリシー(第7回で紹介したもの)

 共有には、共有そのものが持つセキュリティと、NTFSファイルシステムが持つセキュリティの2つがある。共有セキュリティは、共有をサービスしている機能(Serverサービス)の働きであり、NTFSセキュリティはNTFSファイルシステムドライバの働きである。共有からアクセスされた場合は、まず共有セキュリティがチェックされ、パスしたときにのみNTFSセキュリティが検査される。両方で設定すると混乱する場合があるので、以下のガイドラインに従ってほしい。

(1)単純なアクセス許可でかまわない場合
共有アクセス許可のみを使う。共有アクセス許可は単純で使いやすい
(2)詳細なアクセス許可を設定したい場合
NTFSアクセス許可のみを使う。NTFSアクセス許可には共有アクセス許可よりも詳細な設定ができる

 本記事は、ネットワークマガジンにて掲載していた連載をまとめたものです。連載の一部は弊社刊行の書籍「Windows Serverマスターガイド」にも収録をしております。

■Amazon.co.jpで購入

 また、月刊アスキードットテクノロジーズでは、2010年3月号より本記事の執筆者である横山哲也氏による連載「Windows Server 2008 R2運用テクニック」を掲載しております。最新のWindows Serverの情報に関しましては、こちらもご覧ください。

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事