このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

Windows Serverで学ぶサーバOS入門第21回

標準機能で作れるファイルサーバ

Windows Serverの重要機能「ファイル共有」を使おう

2010年06月22日 09時00分更新

文● 横山哲也/グローバルナレッジネットワーク株式会社

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ファイル共有は、昔もいまもPCサーバの最重要機能だ。そこで、ファイル共有の基礎、Windows Serverをファイルサーバにするための設定方法を紹介しよう。

ファイル共有とプリンタ共有

 ファイルとプリンタ共有は、PCネットワーク黎明期から現在に至るまで、もっとも重要な機能だ。ただし、ネットワークプリンタの普及にともない、Windows標準のプリンタ共有の重要性は薄れている。そのため、ここではファイル共有を中心に扱う。なお、「ファイル共有」と呼ぶが、実際にWindowsで可能なのは「フォルダの共有」である。

 Windowsでは、ファイル共有とプリンタ共有に同じプロトコル「SMB(Server Message Block)」を使う。Windows 2000より前のバージョンの場合、SMBはNetBIOS上に実装されており、TCPポート139を使用した。しかしWindows 2000からは、従来のSMBに加えてNetBIOSを経由しない「ダイレクトホスティングSMB」を使用するようになった

 ダイレクトホスティングSMBが使うのは、TCPポート445だ。Windows 2000以降では、SMBとダイレクトホスティングSMBの両方で接続要求を出し、早く応答のあったプロトコルで通信を行なう。実際に試してみると、どちらが使われるかの確率はざっと半々だった(厳密なテストではないので結果の保証はできないが)。

 ファイルサーバのためのポートは既定で開いている。ファイルサーバ機能はWindows Serverの基本機能だからだ。しかし、実際にファイルサーバとして使うのであれば、ファイルサーバの役割を追加しておいたほうがよい。理由は以下の通りである。

  • インストールされている役割が「サーバーマネージャ」で一覧表示されるため見やすい
  • ファイルサーバの管理ツールが「サーバーマネージャ」と統合される
  • 後述するDFSの管理と統合できる

 役割の追加は、おなじみのサーバーマネージャを使う(画面1)。コマンドの場合は、リスト1を実行する。

画面1●サーバーマネージャから「役割の追加ウィザード」を起動。「サーバーの役割の選択」では「ファイルサービス」を選び、続く「役割サービスの選択」では「ファイルサーバー」にチェックを入れる
リスト1●ファイルサーバの役割を追加するコマンド

 サーバーマネージャを使った場合、途中で追加役割(「役割サービス」と呼ぶ)を構成できる。ここでは標準のファイルサーバ役割だけを追加する。ほかに追加できる役割サービスは表1の通り。括弧内はServerManagerCMDで追加する場合の名前だ。

表1●ファイルサービスの追加できる役割

(次ページ、「ファイルサーバの役割を追加する方法」に続く)


 

前へ 1 2 3 次へ

この連載の記事
ピックアップ