このページの本文へ

カップや鏡などの雑貨を撮る!超簡単な6テクニック (3/6)

2010年06月03日 13時00分更新

文●吉田陽一/Web Professional編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
本文印刷

ハイライトとグラデーションで材質や形状を表現する

吉田:木の靴べらを撮っているんですが、ハイライトを入れれば質感が表現できますよね。

三浦:まあ、基本的にはそうだけど。

吉田:コンデジの内蔵ストロボでハイライトを入れてみました!


三浦:いや、それはない。

吉田:ダメですか……。

三浦:だってこの写真じゃ材質が木だってことが伝わってこないよ。そもそもこの写真じゃ形状がわからないのでシャモジにだって見えてくる。

吉田:(気落ちしつつ)……お手本をお願いします。


三浦:どうだい?

吉田:靴べらの表面の木目がキレイに出ています。

三浦:材質と形状はハイライトで表現するのがテクニックなんだ。これなら誰が見ても木の靴べらってことが判るはず。

吉田:へらの部分が湾曲しているのが一目でわかりますね。

三浦:湾曲はグラデーションで表現しているんだ。

吉田:実は金属の靴べらもあるんですけどそちらの撮り方も合わせて教えてください。


映り込みで高級感を作る(金属製の靴べら)

吉田:金属の靴べらもハイライトとグラデーションを使うんですか?

三浦:いや全く別の手法を使うんだよ。とりあえず考えて撮ってみてよ。

吉田:撮りましたよ。


三浦:(苦笑い)全然形状が判らないよ。

吉田:ダメですか。

三浦:へらの部分が出っ張っているのか、引っ込んでいるのかも判らないじゃないか。僕たちは目の前で実物を見ているからまだ「靴べら」って判るけど、写真だけ見たら何かの取り付け金具と言われても納得しちゃうよ。

吉田:うーん、そうですね。

三浦:じゃあ、僕が撮ってみよう。

吉田:お願いします。

吉田:さっきの写真と全然違いますね!なんか高級品に見えるんですけど、本当にあの靴べらですか?

三浦:同じ靴べらだよ。今回は映り込みというテクニックを使っているんだ。 吉田:鏡やフォトフレームで使ったテクニックですね。金属製品でも使えるんですね。

三浦:そう、憶えておくと役に立つよ。


■Amazon.co.jpで購入

この連載の記事

一覧へ

この記事の編集者は以下の記事をオススメしています