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ゼロからはじめるバックアップ入門 第2回

さまざまな手法を理解しよう

バックアップをするには何が必要なの?

2010年06月03日 09時00分更新

文● 伊藤玄蕃

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バックアップシステムを構築するには、何が必要だろうか。今回はバックアップの構成要素である、バックアップソフトウェアとバックアップメディア、およびバックアップ装置について見てみよう。また、バックアップシステムを構築する際の留意点、すなわち構成要素の選定条件についても解説する。

バックアップシステムを構成する要素

 まず、データをバックアップする機能を持つ、サーバシステムの基本的な構成を考えてみよう。企業の規模や利用目的に応じて、サーバごとに個別にバックアップする古典的なシステムから、複数サーバのデータを集約してバックアップする先進的なシステムまで、多様な構成が存在するが、現在ではおおむね以下の3パターンに分類することができる。

1.単体構成

 図1は、サーバごとに個別にバックアップする古典的なシステムの構成図である。この構成では、データを保管する装置(HDD)があるサーバに、バックアップ装置(テープドライブ)を接続。バックアップソフトウェアをインストールして、SCSIなどのインターフェイスを経由してデータをバックアップする。

図1 単体構成のバックアップ環境

 もっとも簡潔なシステムであり、バックアップが必要なサーバが少なければ、この構成のまま単純に増やしていけばよい。

2.LANを利用した複数サーバの集約構成

 図2は、複数のサーバのデータを、LANを経由して1台のサーバで集約してバックアップするシステムの構成図である。この構成では、バックアップ装置(テープドライブ)を持つサーバにバックアップソフトウェアをインストールし、バックアップ対象のデータを持つサーバにはバックアップソフトのエージェント(クライアント)ソフトをインストールする。そして、LANを経由してクライアントーサーバ方式でデータをバックアップする。

図2 ネットワークを利用して複数のPCをバックアップする

 バックアップが必要なサーバが増え、個々にバックアップをする手間が増大した時に、運用効率を上げるための手法である。

3.ストレージ装置を利用した複数サーバの集約構成

 図3は、ストレージ装置を利用して、一台のサーバで集約してバックアップするシステムの構成図である。この構成では、ストレージ装置の内部を多数の論理領域に分割し、それぞれの領域をサーバに対して仮想的なHDDとして見せることで、個々のサーバがデータを保管しない(HDDを持たない)という仕組みになっている。

図3 ストレージ装置を使った大規模向けのバックアップシステム

 そして、バックアップ装置(テープドライブ)を持つサーバにバックアップソフトウェアをインストールし、LANではなくファイバチャネルなどの高速インターフェイスを経由してデータをバックアップする。

 1~3に共通する要素は、バックアップソフトウェアとバックアップメディア(および装置)である。これらが、データをバックアップするために必須の構成要素である。

(次ページ、「バックアップをコントロールするソフトウェア」に続く)


 

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