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ここが変わった! 早わかりOffice 2010特集 第2回

Word 2010、Excel 2010、IME 2010の新機能はこれだ!

2010年05月18日 12時00分更新

文● 二瓶 朗

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Excel 2010の新機能

 Excel 2010の大きな変更点は、マルチスレッドに対応するなど、パフォーマンス向上を実現したことだ。これにより、大量のデータで構成されたシートでも高速に処理・分析できるようになった。マルチスレッド対応の詳細については別の記事で解説する予定。ここでは、シート作成やデータ分析で強化された機能について紹介しよう。


セル内にグラフを作成「スパークライン」

 ひとつのセル内に折れ線グラフや棒グラフを表示できる「スパークライン」機能が追加された。データの増減を詳細に表現するというよりも、トレンドの変遷を視覚的に表現したいというような場合に有効な機能だ。

「スパークライン」によってセル内にデータ変量を表示した状態

「スパークライン」によってセル内にデータ変量を表示した状態(赤枠部)。年辺りの変化がわかりやすい


ピボットテーブルに「スライサー」機能が追加

 データの集計や分析に使われる「ピボットテーブル」に、表示を素早くフィルタリングする「スライサー」が搭載された。大量のデータでもスライサーボタンですぐにデータの絞り込みができる。

「スライサー」をクリックして絞り込む対象を選択

「挿入」タブから従来どおりピボットテーブルを作成したら、「スライサー」をクリックして絞り込む対象を選択する

クリックすると同時に表がフィルタリングされて表示される

スライサーには対象のボタンが表示され、クリックすると同時に表がフィルタリングされて表示される

 また、「ピボットグラフ」も操作性が向上した。「フィールドボタン」によって、グラフの内容をフィルタリングして表示を切り替えられる。

絞り込み対象を選択するとそれに応じたグラフが表示される

ピボットグラフを作成すると、グラフ領域内にある「フィールドボタン」をクリックし、絞り込み対象を選択するとそれに応じたグラフが表示される


条件付き書式のアイコンセット

 セルの値に応じてセル内にアイコンを挿入したり、セル自体の色を変化させたりできる「条件付き書式」だが、その「アイコンセット」の種類が増えた。また、同じく条件付き書式の「データバー」では、値がマイナスの場合にグラフが反対方向に表示されるようになった。これらの条件付き書式によって、より多彩なデータ表現が可能となっている。

Excel 2010のアイコンセット。種類が豊富になった

Excel 2010の「条件付き書式」のアイコンセット。種類が豊富になった

こちらはExcel 2007のアイコンセット

こちらはExcel 2007の条件付き書式のアイコンセット

マイナスのデータは反対方向へバーが描画される

条件付き書式の「データバー」で、マイナスのデータは反対方向(左方向)へバーが描画されるようになった


ハイパーリンクの一括削除

 旧Excelでは、開いたシートの一列全部がURLで、そのハイパーリンクが有効になっているとき、書式(青文字と下線)を保ったままハイパーリンクを解除するには、ひとつずつセルの書式設定を変更しなければならず、手間がかかった。Excel 2010では、書式を保ったままリンクを一括で解除できるようになった。地味ではあるが実は便利な改良だ。

ハイパーリンクの一括削除

ハイパーリンクの一括削除は、削除するセルを選択して「ホーム」→「編集」の「クリア」から「ハイパーリンクのクリア」をクリックする。書式はそのままでリンクだけが削除される

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