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狙うはプロ級!? ニコン「D300S」で撮影スキルを鍛え直す 第1回

ホワイトバランスを調整して絵作りをしてみる

2010年04月22日 12時00分更新

文● 小林 伸、撮影協力●クラーク記念高校秋葉原ITキャンパス

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 これから夏にかけて、ゴールデンウィークやら夏休みなど、行楽が楽しい季節になってくる。そんな中、「今、コンパクトデジタルカメラ使っているんだけど、画質がイマイチ」と感じている方も多いだろう。

 そんな方にはデジタル一眼レフカメラがおススメだ。コンデジよりも撮像素子が大きい分、美しい写真が撮れるし、知識を身につければこだわった撮影も可能だ。

 一方で、デジタル一眼レフカメラを持ちながら、機能を十分使いこなせていないユーザーもいる。さすがに筆者の周囲にはいないが……と、思っていたのだが、目の前にいたのである。

 ASCII.jpの編集者Hは、2年前にデジタル一眼レフカメラを約20万円で購入。取材には必ずデジタル一眼レフカメラを持参しながら、撮影時は「オート」か「プログラム」しか使っていない、とカミングアウトしてきた。ただ、「感度」とか「焦点距離」など、スペック的な知識は理解しているようで、それが実際に撮影に活かせないようなのだ。

 そこで今回から、デジタル一眼レフカメラをあまり使いこなせていない人たちに向けての再入門、というか、これからの行楽シーズンに向けて、機能をフルに満喫するための撮影テクニックを紹介していく。使用する機種はニコンの「D300S」。まず軽くカメラ本体の説明をしよう。

今回から連載に使用するニコン「D300S」。ニコンDXフォーマット(APS-Cサイズ)カメラのフラッグシップ機で、初心者に優しい機能はほとんど省かれている。ボディのみの実売価格は15万円前後。「AF-S DX 18-200G VR II」レンズ付属のキットは22万円前後

今回から連載に使用するニコン「D300S」。ニコンDXフォーマット(APS-Cサイズ)カメラのフラッグシップ機で、初心者に優しい機能はほとんど省かれている。ボディのみの実売価格は15万円前後。「AF-S DX 18-200G VR II」レンズ付属のキットは22万円前後

 D300Sは従来機「D300」の後継機で、ニコンのデジタル一眼レフラインナップではミドルクラスの機種だ。APS-Cサイズの1230万画素のCMOSセンサーを搭載し、撮影感度はD300と変わらず最低ISO 200(設定によりISO 100相当)から最高ISO 3200(設定でISO 6400相当)までとなっている。

 ニコン独自の包括的画像処理コンセプトである「EXPEED」機能を搭載した処理エンジンにより、高画質化や処理速度の高速化を果たしている。

 従来から輝度差の激しい被写体でも白とび、黒つぶれの両方を抑えるように画像を調整する「アクティブD-ライティング」機能を搭載するが、D300Sでは新たに「より強め」と「オート」の調整項目が新設された。

連写速度の向上も助かるが、「静音撮影モード」も状況によって大変便利な機能である

連写速度の向上も助かるが、「静音撮影モード」(ダイヤルの「Q」)も状況によって大変便利な機能である

 また連写速度は従来機D300より秒間当たり約1コマずつスピードアップを果たしており、付属のLi-ionリチャージブルバッテリー「EN-EL3e」使用時で約7コマ/秒、マルチパワーバッテリーパック「MB-D10」に「EN-EL4a」を装着した状態で約8コマ/秒となっている。

 さらに撮影時の(ミラーダウンの)動作音を抑える「静音撮影モード」を搭載。静かな場所での使用も便利になった。

 ファインダーは視野率約100%となっており、アイポイントも19.5mmと長く、メガネを使用していてもファインダー像が見やすくなっている。

本体背面。ダイヤルやボタンが多数あるが、これらは使っていく過程で個別に紹介する

本体背面。ダイヤルやボタンが多数あるが、これらは使っていく過程で個別に紹介する

本連載で当初使用するAF-S DX 18-200G VRIIは、光学手ブレ補正「VRII」を搭載しており、望遠側でも手ブレの心配が少ない高倍率ズームレンズ。持ち歩いているときなど、レンズ自体の自重でレンズの全長が伸びてしまわないようにロックが付いている

当初使用するAF-S DX 18-200G VRIIは、光学手ブレ補正「VRII」を搭載しており、望遠側でも手ブレの心配が少ない高倍率ズームレンズ。持ち歩いているときなど、レンズ自体の自重でレンズの全長が伸びてしまわないようにロックが付いている

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