リーゼント vs トロンボーン
作者:RucKyGAMES
価格:無料
このアプリは実在します。App Storeでダウンロードすることができます。水滴を狙うトロンボーンを、リーゼントが阻止する。これは、本当の話です。
初めてRucKyGAMES君と会話した時、おそらくは100回くらい聞かれたであろう問いを、僕もくり返しました。なぜ、リーゼントで、そして、なぜ、トロンボーンなのか?
「以前から、トロンボーンをのばすという動きはおもしろいと思っていて、ゲームにならないかなと考えていたんです。それで、ある日、ものすごいリーゼントの人を見たんです、街で」。
彼の答えはこうで、これではまったく「なぜ」には答えていないわけですが、僕はそれ以上、追求することをやめ、彼を自分のフィールドに引っ張り込むことにしました。すなわち、中華屋でビールです。
ビールを数杯も飲めば、僕の勝ちだ。彼は基本的には飲まない方なので、圧倒的に僕の勝ちだ……ったはずなのですが、もし勝ち負けが謎解きにあったのだとしたら、ビールを飲もうが、ピータンを食べようが、僕はリーゼントとトロンボーンの謎に迫ることはできませんでした。
トロンボーンを阻止できず、水滴に触れられてしまうとゲームオーバーです。リーゼントが、トロンボーンに届かなかった……。リトライするか? やめるか? 哲学的な問いですが、やめる時は潔くホームボタンでやめます。
恥ずかしながら、このタイトルをプレイした時にはじめて、僕はコンシューマとiPhoneの違いを思い知らされました。これは何だ! 僕の知らないゲームの世界が、iPhoneには広がっているに違いない! その確信は大正解でしたが、そのきっかけは、ここまでiPhoneゲームにどハマりした今も、大いなる謎のままです。
ちなみに、電撃ゲームス3月19日発売号では、スタジオルーペさん、RucKyGAMESさんへのメールインタビューを掲載させていただいています! ぜひ、チェックしてみてください。よろしくお願いいたします。
筆者紹介──倉西誠一
石川県金沢市出身の元・電撃PlayStation編集長。著書は「モンスターハンター」シリーズのプレイログである「狩られ道」「狩られ道豪黒毛」(いずれもアスキー・メディアワークス)だが、最近はすっかりiPhoneゲーマー。Twitterアカウントはkararemichi。