3月17日、エムオーテックスは中小企業向けのグループウェア・マネージメントソフトウェアの新バージョン「LanScope Eco3」を3月26日に発売すると発表した。スケジュール管理や掲示板、Webメール、文書管理、SFAといった基本機能に加え、Outlookとの自動同期機能、利用の手間を極力抑える勤怠管理や週報の機能を搭載する。
Outlookとの自動同期機能は、Eco3のスケジュールとOutlookの予定表を同期させるもの。予定の名称や開始日時などだけでなく、重要度やプライベート設定、予定の公開方法などの多くの項目に対応する。
Ecoスケジュール | Outlook予定表 |
---|---|
予定 | 件名/分類項目 |
優先度 | 重要度 |
作業予定日、予定時間 | 開始日時/終了日時 |
公開先設定 | プライベート設定 |
予定メモ | 予定内容 |
社内/社外・外出先 | 予定の公開方法 |
設備予約 | 場所 |
繰り返し登録 | 定期的なアイテム |
参加者 | 出席者 |
Outlookに対しては、他社製グループウェアやカレンダーサービスなども同期機能を提供している。そのため、Outlookを中心として、複数のサービスをまたがったスケジュール同期が可能になる。GoogleカレンダーもOutlookとの同期ツールが提供されているため、Eco3は導入するが、スケジュール管理はGoogleカレンダーを使い続けるといった方法も可能となる。
他社のWebグループウェアの場合、WebブラウザだけではOutlookとの連携は行なえないため、連携用モジュールの導入が別途必要となる。そのため、連携機能が提供されていることを知らないユーザーが出てしまうという。一方、Eco3はユーザーインターフェイスにWebブラウザを使うが、純然たるWebグループウェアではなく、ユーザーのPCにはクライアントソフトウェアのインストールが必要となる。しかし、このソフトウェアにOutlook連携機能が搭載されているため標準で利用できる。
もう1つの特徴である勤怠管理や週報は、ネットワークセキュリティツール「LanScope Cat6」で培った資産管理のエンジンを採用しており、ユーザーが特別な操作をすることなく、自動的に記録され集計される仕組みを実現している。

PC起動だけで出社と記録される勤怠管理
たとえば、一般的なWebグループウェアによる勤怠管理では、出社の記録のためにはWebグループウェアへのログオンが必要となる。しかし、Eco3ではクライアントソフトウェアが稼働状況を監視しており、朝PCを起動するだけで、出社したと自動認識される。
クライアントソフトウェアは、PC上での操作内容を逐一記録する機能も搭載しており、1日の間に利用したアプリケーションの操作履歴やメールの送信履歴、Webブラウザでのアクセス履歴、移動や印刷などのファイル操作履歴が自動的に集計される。集計結果の一覧を見れば、その週にどのような作業を行なったが一目でわかるため、週報が容易に作れるというしかけだ。

PCでの操作内容が集計される
価格は10ライセンスで9万8000円(税抜)から。詳細は問い合わせのこと。
