エムオーテックスは、1月17日、ネットワーク・セキュリティ統合管理ツール「LanScope Cat6」を販売開始した。
内部統制機能と情報漏えい対策機能を強化
「LanScope Cat」シリーズは「リアルタイム資産管理」や「Webコンソール」、「アプリケーション稼働管理」といった機能を搭載したクライアント管理ツール。同製品は2007年12月時点で4000社に導入されており、3年連続業界シェアトップを実現している(富士キメラ総研調べ)。
今回新しく発表された「LanScope Cat6」では新しく内部統制機能と情報漏えい対策機能を強化し、データベースに「Oracle」を採用した。
まず、LanScope Cat6ではログインが必要なアプリケーションのIDやパスワード、権限の変更といった操作をログとして記録する機能を搭載した。その結果、LanScope Cat6のログ管理レポートは「そのまま内部統制報告の監査報告書として使える」とエムオーテックス 代表取締役 高木哲男氏は述べる。
さらに、クライアントPCからブログや掲示板への投稿やWebブラウザでのファイルアップロードなどの行為をログとして取得可能となったため、情報漏えいの監視機能も強化された。営業部パートナー営業課 主任 池田 淳氏は「誰が何のデータをどのように扱ったかが記録され、禁止操作を行なったユーザーに対して即座にポップアップで警告が出てくる。高い抑止効果を実現した」と述べる。
また、今回のバージョンから、データベースにOracleを採用することとなった。高木氏は「セキュリティツールはログが命。しかし、ユーザーの企業規模拡大にともなうデータ量が増えることによってログを蓄積するデータベースが性能通り動かないといったトラブルが出てきた。そこで、世界トップのデータベースであるOracleを使うことでさらに安定したサービスを提供できるようにした」と自信を見せている。
日本オラクル 常務執行役員 製品戦略統括本部長 三澤智光氏は今回の協業について、「オラクルも多くのセキュリティ製品を扱っているが、基本的にはサーバサイドのセキュリティ。クライアントサイドのセキュリティソリューションに定評のあるLanScope Catと組むことで高いシナジー効果が見込める」と述べる。
LanScope Cat6の販売価格は10ライセンスから39万4800円(税別)となっている。売上げ目標は2008年の出荷目標が250万クライアント、売上げ目標は52億円を狙う。