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自分のWindowsがいつまで使えるのか把握しよう

Windowsサポートライフサイクル総まとめ

2010年03月12日 06時00分更新

文● 金子拓郎/TECH.ASCII.jp

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SP2のサポートが終わるWindows XP

 Windows 2000と同じ7月13日に「サービスパックサポート」が終了するのが、Windows XPだ。(サポートライフサイクルにおける)発売日が2001年12月31日であるWindows XPは、2009年4月14日にメインストリームサポートフェーズが終了している。ただし、続く延長サポートフェーズは2014年4月8日までで、まだ先だ。ただし、この日までサポートされるのは、最新のサービスパックであるService Pack 3(SP3)を適用したWindows XPのみとなる(一部エディションには例外あり)。

日本では2001年11月16日に一般販売されたWindows XP Professional/Home Edition。発売から12年以上もサポートされる息の長い製品となった

 7月13日に終了するのは、Service Pack 2を適用したWindows XPへのサポートだ。SP2は、セキュリティ強化の新機能を搭載するなど、Windows XPの仕様を大きく変えるサービスパックであった。そのため、適用によって動かなくなるアプリケーションが存在するなど、導入をためらう企業やユーザーは多かった。しかし、SP3は基本的にさまざまなパッチ集であり、大きな変更は生じない。そのため、Windows XPでは、7月13日までにSP3を適用すればよいだけで、大きな問題にはならないはずだ。

 Windows XPには複数のエディションが存在するが、上記の対象となるのは、Professional、Home Edition、Media Center Edition、Tablet PC Editionとなる。Home EditionやMedia Center Editionはコンシューマ製品のため、本来ならメインストリームサポートフェーズ終了をもってサポートは完了する予定だった。しかし、2007年1月に「日本市場では、 Windows XP Home Editionのユーザー数が非常に多いことから、サポート提供期間の延長に対する要望が高まっていました」(マイクロソフトの広報発表)ということから、ワールドワイドで延長サポートフェーズを提供されることになった。

 一方、Windows XP Professional x64 Editionに関しては、64ビット版のSP2(Windows Server 2003/2003 R2のx64 Editionsと共用)が2007年3月に提供されたものの、SP3は提供されていない。そのため、SP2の状態で2014年4月8日まで延長サポートフェーズが続く。

7月13日でメインストリームが終わるOSも

 今回のマイクロソフトの発表には含まれていないが、7月13日にサポートが終わるOSがもう1つある。それが、Windows Server 2003とWindows Server 2003 R2で、どちらも7月13日でメインストリームサポートフェーズが終了する。ただし、延長サポートフェーズは、Windows XPより長い2015年7月14日まで提供される。そのため、当面の間は問題なく利用し続けられる。

 ちなみにWindows Server 2003の発売日は2003年5月28日で、Windows Server 2003 R2は2006年3月5日だ。発売時期が3年もちがうOSのサポート終了日が同じとなっているが、メインストリームサポートフェーズは最短5年、延長サポートフェーズはメインストリームサポートフェーズ終了から最短5年というルールは後発のWindows Server 2003 R2が基準になっており、「損」はないわけだ。

VistaはRTM版のサポートが終了に

 Windows XP SP2より一足早い4月13日にサービスパックサポート終了となるのが、Windows VistaのRTM版だ。RTMは「Release To Manufacturing」の略で、製品出荷版といった意味だ。ただし、マイクロソフトではSP登場前の製品をRTMと呼んでいる。Windows Vistaには、一般公開が2008年3月に行なわれたSP1と2009年5月に行なわれたSP2があるが、RTM版はこれらSPを適用していない「素のVista」のことだ。

2007年1月30日にパッケージ販売が開始したWindows Vista。意欲的な新機能やアーキテクチャ変更が行なわれたが、裏目に出る点も多かった

 VistaはSP1で大幅なパフォーマンス改善やバグフィックスが行なわれている。VistaをRTM版で利用しているユーザーは4月13日を待つまでもなく、SP1とSP2と適用すべきだろう。ただし、VistaのSP2は、SP1を適用した状態でないと導入できないので注意が必要だ。

 Windows Vistaのメインストリームサポートフェーズは2012年4月10日、延長サポートフェーズは2017年4月11日までとなる。コンシューマ製品は延長サポートフェーズの対象外という方針は、Vistaでは変更されていない。そのため、該当エディションであるHome Basic、Home Premium、Ultimateのサポートは2012年4月10日で完了となる。Windows XP Home Editionより早期にサポートが終わってしまうわけだ。

クライアントOSのサポートライフサイクル
製品名製品発売日メインストリーム
サポート終了日
延長サポート終了日
Windows 20002000年3月31日2005年6月30日2010年7月13日
Windows XP2001年12月31日2009年4月14日2014年4月8日
Windows Vista
(コンシューマ製品版)
2007年1月15日2012年4月10日対象外
Windows Vista
(ビジネス製品版)
2007年1月15日2012年4月10日2017年4月11日
Windows 7
(コンシューマ製品版)
2009年10月22日2015年1月13日対象外
Windows 7
(ビジネス製品版)
2009年10月22日2015年1月13日2020年1月14日
※Windows Vistaの「次の次の製品」、Windows 7の「次の製品」と「次の次の製品」はまだ登場していない。そのため、Vistaの延長サポート、Windows 7のメインストリームサポートと延長サポートの終了日は、現時点での最短終了日となる

 Windows Vista Home Basic/Home Premiumは、Windows 7の発売日である2009年10月前後にも新製品として販売されている。この時期に購入したユーザーは、2年半でサポートが終了することになってしまうわけで、さすがに短すぎる。マイクロソフトはWindows 98/MeやXP Home Editionなどでサポート期間の途中延長を行なってきており、Windows Vista Home Basic/Home Premiumについても延長サポートフェーズが適用される可能性は高いと思われる

(次ページ、「Windows 2000 Serverの移行を支援」に続く)


 

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