目指すは、変化するビジネス環境に瞬時に適応できる「Instant-On Enterprise」
レガシーアプリをクラウド化!HPがIT構築支援を強化
2011年05月12日 06時00分更新
5月11日、日本ヒューレット・パッカードは、ビジネス環境の急激な変化に迅速かつ柔軟に対応できるITシステム構築を支援するためのソリューションポートフォリオを強化すると発表した。
日本HPでは、変化するビジネス環境に瞬時に適応できる企業を「Instant-On Enterprise」と定義。Instant-On Enterprise実現を支援するITを構築するためのソリューションとして「Application Transformation」および「Hybrid Delivery」を提供している。今回は、この両ソリューションのポートフォリオを強化する。
Application Transformationは、レガシーのアプリケーションを標準化された技術を使い近代化し、最適化やクラウド化を支援するもので、
- Application Rationalization Service
- アプリケーション全体を水平に捉え、機能、技術、財務などの視点から客観的に分析を行ない、「あるべき姿」へのロードマップを作成するサービス
- Application Transformation Service
- メインフレームやUNIXを含んだあらゆるOS上にあるアプリケーションをアプリケーション戦略に基づいた環境へ移行する
- Application Transformation to Cloud
- Application Portfolio Managementのポートフォリオ作成時に「あるべき姿」の一候補として、クラウドをテクノロジー・ビジネス両面で検討する移行性検証サービス
- Application Transformation Services for Client Computing
- Windows XPのサポート終了に伴うWindows 7への移行を契機として、クライアントコンピューティング環境の変革を実行する
という4つの新サービスを追加する。
Hybrid Deliveryは、プライベート/パブリッククラウドを活用してITサービスの最適な利用形態の実現を支援するもので、こちらは「Exchange Services for Private Cloud」という新サービス1つを追加する。
Exchange Services for Private Cloudは、マイクロソフトのメッセージングシステム「Exchange Server」の環境をプライベートクラウドへ移行する支援を行なうサービスで、プライベートクラウド上でのサービス利用率を測定する機能が付随する。これにより、パブリッククラウド製品に付随するリスクを負うことなく、プライベート環境にて、Exchangeをサービスとして提供することが可能になるという。
各サービスとも提供開始は即日で、価格は個別見積りとなる。