「商品の魅力」を伝える説明文で、リピーター率7割を実現
趣味性の強い商品を扱うにあたり、石塚さんは、コレクターが必ずチェックする、直径や重さ、銀や銅や亜鉛などの割合を表す品位などの基本データを細かく記載するのはもちろん、そのコインが発行された当時の歴史背景や図案の由来など、商品に関する豆知識的な情報もできる限り丁寧に書くことを心がけています。以下はその一部を抜粋したものです。
「『ウィルヘルム2世の銀婚式を記念して発売された』『ルイ18世が王政復古で王位に就いたときに流通していたコイン』など、各コインについての“豆知識”を入れるよう心がけています。単にめずらしい、高価だというだけでなく、コイン1枚に荘大な歴史や物語が詰まっていることがある。そのおもしろさや奥の深さを、初心者の人にも感じてもらえたら……という思いがあります」
こうした石塚さんの細かな配慮は、コレクターの心をがっちりと掴み、リピーター率はグングン上昇。現在では7割以上もの人がリピーターになっています。次回は、リピーターを飽きさせない工夫について紹介します。