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日本法人ならではの契約形態も

Azure日本上陸 ~10年前から開始されたMSのクラウド戦略~

2010年02月23日 09時00分更新

文● 吉川大郎/TECH.ASCII.jp

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本日からお台場にて開催される「Microsoft tech・days Japan 2010」にあわせ、米国本社のクラウド関連責任者 ティム・オブライエン氏が来日し、国内でも本格展開が開始されたWindows Azureについての記者発表会を行なった。オブライエン氏によれば、マイクロソフトは10年以上クラウドに取り組んでいるという。

マイクロソフトのクラウド世界

オブライエン氏は、世界地図を背に、マイクロソフトが10年以上クラウドについての投資をしている事実を語る

Hotmailから延々続く
マイクロソフトのクラウドへの道

 オブライエン氏のメッセージで最も特徴的だったのは「マイクロソフトは15年前からクラウドの基盤を整備している」というもの。これは、MSN・Windows Liveにおける6億のユーザー、日々流れる100億のメッセージ、Xbox Liveによる世界的なエンターテイメントネットワーク、クリスマスに用意した5PBにのぼるデジタルコンテンツ、Windows Updateによる配信といった、膨大な利用者を誇る大規模ネットワークを背景にして語られたもの。確かに、ゲーム機器からPCまで、幅広いCDNを展開するのはマイクロソフトならではだろう。

ティム・オブライエン氏

マイクロソフトのクラウド関連責任者 ティム・オブライエン氏

 セキュリティに関しても、“マイクロソフトならでは”の事象が語られた。「マイクロソフトはよく(インターネット上の)攻撃を受ける」と語るオブライエン氏は、インターネット上の攻撃にさらされてきたマイクロソフトだからこそ、クラウド基盤のセキュリティノウハウも豊富であり、対策も万全であるという。叩かれた分だけ強くなるというわけだ。

 続いてオブライエン氏は、マイクロソフトのクラウド戦略「3スクリーン+クラウド」について解説した。これは、PC、電話、テレビなどの3つの“スクリーン”に対し、クラウドが情報を供給していくモデルを指すもの。オブライエン氏は同社のCSA(Chief Software Architect)レイ・オジー氏が過去に発した「次のアプリケーションはバックエンドになる」という言葉を紹介し「まさにその通りになった」と語る。

大手から数人の企業まで
Azureはビジネスに溶け込み始めた

 Windows Azureでは、すでに数万のアプリケーションが実行されている。オブライエン氏はWindows Azureの顧客をスライドで紹介し、コカ・コーラやマクドナルドといった大手がオンプレミスとクラウドを組み合わせて使っている例もあれば、従業員6、7人のフランスの物流分析業者が、大規模なIT投資をすることなくリーズナブルにクラウドを使っている例までを紹介した。

パイロット顧客

オブライエン氏が紹介した顧客群。これらの企業は早期からWindows Azureを使っているパイロット顧客である

 「マイクロソフトは、コンシューマ向けビジネスでは30年以上、エンタープライズは20年以上。そして、クラウドは10年以上関わってきた。クラウドのビジネスにショートカット(近道)はない」とオブライエン氏は述べる。クラウドへの道を10年以上歩んできたマイクロソフトには、揺るぎないクラウドでの優位性がある、というわけだ。今後マイクロソフトは、「中核製品を進化させる」(オブライエン氏)。つまり、史上もっとも成功したソフトウェア製品であるOffice製品を2010によってクラウドに対応させるし、Windows、 SQL ServerはすでにAzureとなっており、Exchangeもクラウド化された。これらをオンプレミスと組み合わせていくことで、“ソフトウェア+サービス”戦略を推進するかまえだ。

次ページ「日本はどうなる? 大場氏が語るWindows Azure」

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