急速に悪質化する不正プログラム対策の国内最前線!
トレンドマイクロ“リージョンラボ” その実態を見た
2010年01月14日 09時00分更新
Webサイト感染型「ガンブラー」の脅威と
USBメモリーによる感染拡大の危険
2009年の大晦日、大手ブログサイトで芸能人を含む数百件のIDとパスワードが流出。さらに、12月から相次いで公共機関を含む有名Webサイトが「ガンブラー(JS_GUMBLAR)」をによる改ざん被害を受けたことが大きく報道された。
そうした状況の中、1月7日にプレス関係者を集めて2009年の脅威動向と2010年以降に懸念される傾向などを紹介するセミナーが行なわれた(関連記事)。
詳細は既報の記事を参照いただきたいが、被害件数などから見て特に顕著なのがUSBメモリー(リムーバブルメディア内のAUTORUN.inf)を媒介とする感染被害だ。話題のガンブラーも、一見しただけでは分からないようにWebサイトを改ざんし、そこにアクセスしたPCに感染する。いずれも、目的が従来の愉快犯から、金銭目的かつ大規模化している。
こうした不正プログラムへの感染、被害拡大を防ぐには、最新のセキュリティソフトを使うこと、定義(パターン)ファイルを常に最新にしておくこと、OSやアプリケーション(Webブラウザーなど)も最新の状態に保つこと。そして何よりユーザー自身がこれらの対策を遵守して、安全性が確認できないWebサイト(へのリンク)を安易に表示しないことが重要だ。
今回はこのパターンファイルの更新に重要な、いわば最前線基地ともいえる、トレンドマイクロの不正プログラム対策ラボ「リージョナルトレンドラボ」を取材した。

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